第13回:クローズアップPiTaPa対応券売機

2004年8月9日(月)初出

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 2004年8月1日、PiTaPa(ピタパ)のサービスが正式に開始されました。それにあわせて、PiTaPa対応の券売機が登場しました。そのレポートです。写真は全て、阪急梅田駅三階改札口のPiTaPa対応券売機(中5号機)です。


券売機全体

券売機全体

 目立つのは「PiTaPa情報照会」の文字、液晶パネルの大きさ、ICカードのホルダーでしょうか。全体的には、一般的な最新型券売機の姿に、よく似ているようです。


正面から

正面から PiTaPa情報照会 ディスプレイ 枚数ボタンほか テンキー・紙幣投入口・切符排出口ほか 硬貨投入口・ICカードホルダーほか

 正面から見ても、形状には特に阪急らしさは感じられません。

 写真はイメージマップとなっていますので、各部分をクリックすると、その部分のアップに移動します。イメージマップ非対応のブラウザをご使用の場合は、下のリンクからどうぞ。

  1. PiTaPa情報照会
  2. ディスプレイ
  3. 枚数ボタンほか
  4. テンキー・紙幣投入口・切符排出口ほか
  5. 硬貨投入口・ICカードホルダーほか

PiTaPa情報照会

入場用2

 「PiTaPa情報照会」の文字が目立ちますが、それ専用ではなく、きっぷや回数券も買える券売機です。買えるのは、阪急線内のもののみです。白いテープで目隠しされている部分が2ヶ所ありますが、どうやらいずれも「連絡」と書かれているようです(その後、連絡きっぷ・連絡回数券も発券されるようになったため、白いテープは剥がされました)

 よく見ると「ラガールカード」の文字がどこにもありません。また、回数券は「きっぷタイプを発売しています」と、上の張り紙に書かれています。改めて券売機を見直すと、回数券のイラストはたしかに「きっぷタイプ」のものが数枚重なっています。つまり、「磁気カード完全"非"対応」の券売機ということになります。あるいは、利用履歴の印字に必要なロール紙と共通のものが使用できることから、きっぷタイプの乗車券の発売機能が付加されたのかもしれません。

 ラガールカード発売以降に登場した券売機は、これまで全台ラガールカード対応でしたから、そうではない券売機は久しぶりに登場したことになります。

※)その後、ラガールカード対応のPiTaPa情報照会機能つき券売機が登場しました。詳しくは、新京阪レポート第14回:クローズアップPiTaPa対応券売機(その2)をご覧ください。


ディスプレイ

出場用1

 先代のタッチパネル型券売機と基本的なデザインは同じですが、地色が黒になり、色合いもPiTaPa風に変わりました。「定期券」ボタンがあった部分が「PiTaPa情報照会」ボタンに変更されています。以前は先代のタッチパネル型券売機でも発売されていたものの、現在は発売中止となっている「定期券購入用乗車証」のボタンは、最初から表示されなくなりました。阪急線専用のため、他社線連絡ボタンも表示されていません(その後、連絡きっぷ・連絡回数券も発券されるようになったため、他社線連絡ボタンは表示されるようになりました)

 また、磁気カード完全"非"対応のため、「ラガールカード」ボタンや、きっぷタイプの回数券にはない「22回普通回数券」のボタンがなくなり、回数券ボタンは「○回××回数券」から「○枚××回数券」に改められました。ラガールカードやスルッとKANSAIカードに関する記述も、なくなりました。12枚時差回数券や14枚土休日回数券には「阪急のみ」と表示されている一方で、この券売機では阪急線用しか変えない11枚普通回数券には、先代のタッチパネル型券売機と同様、表示されていません。


枚数ボタンほか

出場用2

 枚数ボタンは、大人用が1〜3人、小人用が1人または2人が用意され、その他に「枚数とりけし」ボタンと、車いすマークのボタンが用意されています。インターホン機能も内蔵されているようです。


テンキー・紙幣投入口・切符排出口ほか

天六南改札(外)

 テンキーは小ぶりなものです。「よびだし」ボタンと「とりけし」ボタンは、この位置に用意されています。

 紙幣投入口の左側に、板で塞いである部分がありますが、磁気カードの投入口を後で設置するには横幅が足らないように見えます。切符排出口は、磁気カードにも対応しているように見える幅がありますが、もちろん投入はできませんし、磁気カードが出てくることもありません。おそらく、印字された利用履歴を排出するのに、この幅が必要なのでしょう。


硬貨投入口・ICカードホルダーほか

天六南改札(内)

 硬貨投入口は、複数枚同時投入に対応したもので、形状は大阪市交の新型券売機と全く同じです。目立つよう、黄色の縁取りがなされている点もそうです。

 ICカードホルダーは、ICカードが券売機内に取り込まれるものではなく、差し込んだ状態でロックされるもののようで、券売機からせり出すように設置されています。現在は情報照会用に使用されるものですが、Suica・ICOCAとの相互利用開始後はチャージにも対応するのかもしれません。

 「よびだし」ボタンと、車いすマークのボタンは、ここにも設置されています。


過去のレポート

第12回(鉄道):天六でPiTaPa
第11回(バス):阪急バス桜井口バス停新設レポート
第10回(バス):JR長岡京駅西口ロータリー仮開設レポート
第9回(バス):阪急バス洛西ニュータウン線ダイヤ改正レポート
第8回(鉄道):新型改札機レポート
第7回(鉄道):洛西口駅開業日レポート
第6回(バス):阪急バス京都地区(長岡京線)新旧系統比較
第5回(鉄道):阪急京都線洛西口駅開業告知
第4回(バス):ヤサカバスのルート判明
第3回(鉄道):臨時特急のある行楽シーズン、乗車率レポート
第2回(鉄道):臨時特急のない行楽シーズン、乗車率レポート
第1回(鉄道):物集女踏切&新駅レポート

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