第28回:乗車率レポート(2009年秋:臨時ダイヤ・2ドア車が走らなかった日)

U.R.L. 2009年12月24日(木)初出

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 2009年秋の行楽シーズンの臨時ダイヤは、11月21日(土)・22日(日)・23日(月・祝)・28日(土)・29日(日)の計5日実施されました。このページでは、終日に渡って2ドア車が走らなかった4日目(11月28日)の様子を、各列車・各車両の乗車率を連写画像を合成することで視覚化したものを使用して、レポートします。

 調査日は2009年11月28日(土)。気象庁の気象統計情報によると、京都(京都府南部)の天気は曇り時々晴れ、最高気温14.4℃、最低気温6.2℃。

 撮影対象列車は、梅田を主に午前中(8時59分〜12時00分)に発車する河原町ゆき特急と臨時列車「快速 いい古都エクスプレス」、およびそれらと高槻市で接続する河原町ゆき準急と普通、計45列車。撮影場所は、阪急京都本線・長岡天神〜大山崎間の、ほぼ中間地点。ブラインドによって車内の様子が窺えなくなることを極力避けるため、逆光側からの撮影です。写真の向かって左側が河原町方面で、左側の車両を先頭に、列車は右から左へと走っています。


 各項では、2〜3列車が一組となっています。これは、高槻市で準急または普通と接続を取る特急、または高槻市で普通と接続を取る快速いい古都エクスプレス・特急を組み合わせたもので、走ってきた順番どおりに掲載しています。各列車の画像は2枚一組となっており、上段が河原町方より1〜4両目、下段が5両目以降です。

 各列車の通過時刻は、河原町寄りの先頭車を写した際に、カメラ内の時計が記録した時刻です。全て撮影し終えた約45分後に日本標準時と照合したところ、誤差は1秒以内でした。

 なお、このレポート内に掲載している列車の長岡天神発車時刻は、駅の時刻表によると、河原町ゆき特急は末尾0分、準急・普通は末尾4分です。


種別 車種 梅田発時刻
8時 9時 10時 11時 12時
 特  急  3ドア
クロス車
20分 30分 40分 00分 20分 30分 40分 00分 10分 20分 40分 00分
3ドア
ロング車
59分 10分 50分 10分 50分 30分 50分
 快  速  8連 33分 13分 33分 53分
7連 13分 53分 13分
 準  急  8連 55分 43分 03分 23分 33分
7連 23分 23分 43分 03分 43分 53分
 普  通  8連 52分 16分 36分 16分 36分 56分
7連 02分 56分

梅田8時59分発の特急ほか

 特  急 (3ドアロング車8連) 09:28:09通過

 準  急 (3ドアロング車8連) 09:33:48通過


梅田9時10分発の特急ほか

 特  急 (3ドアロング車8連) 09:38:01通過

 普  通 (3ドアロング車8連) 09:42:27通過


梅田9時20分発の特急ほか

 快  速 (3ドアロング車7連) 09:45:06通過

 特  急 (3ドアクロス車8連) 09:47:57通過

 普  通 (3ドアロング車7連) 09:52:30通過


梅田9時30分発の特急ほか

 特  急 (3ドアクロス車8連) 09:57:58通過

 準  急 (3ドアロング車7連) 10:02:50通過


梅田9時40分発の特急ほか

 快  速 (3ドアロング車8連) 10:05:09通過

 特  急 (3ドアクロス車8連) 10:07:58通過

 普  通 (3ドアロング車8連) 10:12:20通過


梅田9時50分発の特急ほか

 特  急 (3ドアロング車8連) 10:17:36通過

 準  急 (3ドアロング車8連) 10:22:32通過


梅田10時00分発の特急ほか

 快  速 (3ドアロング車7連) 10:25:46通過

 特  急 (3ドアクロス車8連) 10:28:04通過

 普  通 (3ドアロング車8連) 10:32:39通過


梅田10時10分発の特急ほか

 特  急 (3ドアロング車8連) 10:37:50通過

 準  急 (3ドアロング車8連) 10:42:36通過


梅田10時20分発の特急ほか

 快  速 (3ドアロング車8連) 10:44:57通過

 特  急 (3ドアクロス車8連) 10:47:46通過

 普  通 (3ドアロング車7連) 10:52:31通過


梅田10時30分発の特急ほか

 特  急 (3ドアクロス車8連) 10:58:52通過

 準  急 (3ドアロング車7連) 11:03:56通過


梅田10時40分発の特急ほか

 快  速 (3ドアロング車8連) 11:05:53通過

 特  急 (3ドアクロス車8連) 11:07:41通過

 普  通 (3ドアロング車8連) 11:12:25通過


梅田10時50分発の特急ほか

 特  急 (3ドアロング車8連) 11:18:06通過

 準  急 (3ドアロング車7連) 11:23:16通過


梅田11時00分発の特急ほか

 快  速 (3ドアロング車8連) 11:25:17通過

 特  急 (3ドアクロス車8連) 11:27:40通過

 普  通 (3ドアロング車8連) 11:32:08通過


梅田11時10分発の特急ほか

 特  急 (3ドアクロス車8連) 11:37:43通過

 準  急 (3ドアロング車7連) 11:42:48通過


梅田11時20分発の特急ほか

 快  速 (3ドアロング車7連) 11:45:31通過

 特  急 (3ドアクロス車8連) 11:47:39通過

 普  通 (3ドアロング車8連) 11:52:16通過


梅田11時30分発の特急ほか

 特  急 (3ドアロング車8連) 11:58:13通過

 準  急 (3ドアロング車8連) 12:02:50通過


梅田11時40分発の特急ほか

 特  急 (3ドアクロス車8連) 12:08:22通過

 準  急 (3ドアロング車8連) 12:12:58通過


梅田11時50分発の特急ほか

 特  急 (3ドアロング車8連) 12:17:56通過

 準  急 (3ドアロング車7連) 12:22:34通過


梅田12時00分発の特急ほか

 特  急 (3ドアクロス車8連) 12:28:17通過

 準  急 (3ドアロング車7連) 12:32:57通過


雑感

 2007年改正ダイヤでは初めてとなる2週に渡っての臨時ダイヤも、二週目は人出のピークを過ぎたようで、例年と比較して混雑の度合いが低かった勤労感謝の日より、さらに混雑度は低い状態でした。混雑らしい混雑は、特急にしか見られません。

 この日は、9308Fの営業運転が開始されるとともに、2ドア車が終日運転されませんでした。その結果、車種と通過時刻の関係は、下表のようになりました。カッコ内の数字は、うち快速「いい古都エクスプレス」が先行する列車の本数です。

通過時刻\車種 3ドア車
クロス車 ロング車
末尾7分 30〜59秒 8本(6) 3本
末尾8分 0〜29秒 3本(1) 4本
30〜59秒 1本 -

 この日より混雑の度合いが低かった二週前の日曜日でも2ドア車の通過時刻帯は3ドア車のそれとは明らかな違いがありましたが、実際に3ドア車しか運転されなかったこの日の傾向から、これまでの行楽期の遅れの原因は2ドア車にあることがより明確になったといえるでしょう。

 2009年12月9日(水)には、次期ダイヤ改正が2010年3月13日に実施されることとその概要が発表され、2ドア車が特急から撤退するとともに、行楽期の臨時ダイヤは嵐山直通臨時列車の運転を主体としたものへと大きく様変わりすることが明らかになっています。現行の快速いい古都エクスプレスと比較して、新ダイヤでの嵐山直通臨時列車がどの程度利用されるのか、そして2ドア車撤退後の特急の混雑と遅れがどのように変化するか、注目されるところです。

 他の乗車率レポート(第27回第26回第25回第23回第22回第21回第20回第3回など)でも、特急の通過時刻をまとめていますので、参考までにあわせてご覧ください。


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