第5回:クローズアップ新型券売機

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 2004年度に入ってから、大阪市営地下鉄の券売機にも新型が登場しました。既に大阪市交関連 写真館に新型券売機の写真(1枚目2枚目)を提供していただいていますが、各部分のアップ写真を中心に、改めてまとめました。写真は全て、梅田駅北改札外の新型券売機を撮影したものです。

2004年5月15日(土)


全体

券売機のご利用方法 ディスプレイ 券種ボタン 料金ボタン テンキー・硬貨投入口 カード・紙幣投入口 各種ボタン

 大阪市交関連 写真館に提供していただいた写真より随分下手な写真ですが(^^;、新型券売機全体はこのようになっています。

 写真はイメージマップとなっていますので、各部分をクリックすると、その部分のアップに移動します。イメージマップ非対応のブラウザをご使用の場合は、下のリンクからどうぞ。

  1. 券売機のご利用方法
  2. ディスプレイ
  3. 券種ボタン
  4. 料金ボタン
  5. テンキー・硬貨投入口
  6. カード・紙幣投入口
  7. 各種ボタン

券売機のご利用方法

 最近の関西では珍しく、券売機自体に「券売機のご利用方法」が示されています。ただ、これを見ている人がいるか、というと……この券売機の操作方法に戸惑った人は、「ご利用方法」を見ずに、あきらめて従来の券売機に移ってしまう傾向があるようです。

 その横には、きっぷ・カードの種類が、何でも買えますとばかりに書かれています。「1区特別回数券」が券売機で買えるようになったのは、この券売機がはじめてです(それまでは駅長室・定期券発売所・駅売店などでの手売りのみ)。「北急連絡回数券」が発売されていない駅では、シールで隠されています。

 右下の「発売中」の文字が緑色に光っているときに、きっぷやカードが購入できます。


ディスプレイ

 ディスプレイはタッチパネル式ですが、表示されるのは券種と購入枚数などだけで、料金ボタンは表示されません。料金は、別に設置された押しボタンで選択することになります。これが、操作に戸惑う要因になっているようです。

 また、レインボーカード・回数カード・北急連絡回数券・1区特別回数券・一日乗車券・ノーマイカーフリーチケットを買う場合は、まず「カード購入」をタッチすることになります。従来の券売機ではそれぞれ専用のボタンが用意され、直接選択できたためか、これも操作に戸惑う要因になっているようです。

 毎週金曜日と毎月20日は、ノーマイカーフリーチケットが使用できます。その日は、ディスプレイにも、その旨が表示されます。

 なお、一定時間券売機の前に人がいない状態が続くと、自動的に表示が消えます。券売機のご利用方法の下にあった「発売中」の文字が緑色に光っているときは、人が近づくと、再び表示されます。

 ディスプレイの縁をよく見ると、下辺だけ変わった形状をしているのがわかります。切れ目になっているところは、そのままテンキーへと誘導される形状になっており、視覚障害者対策の一環なのかもしれません。


券種ボタン

 ディスプレイの左側にある、押しボタン類です。上から一段目が、ディスプレイに表示される言語を選択するボタン。通常は日本語が表示され、Englishボタンを押した時だけ英語に切り替わります。写真は、ディスプレイの表示が消えている状態のため、このボタンも消灯しています。

 二段目には、現在は何も割り当てられていません。三段目は、バス連絡きっぷを買うときに押すボタン。ディスプレイにも同じボタンが表示されています。四段目は、こども券や福祉割引乗車券を買うときに押すボタン。「こども」ボタンは、ディスプレイにも表示されています。


料金ボタン

 料金ボタンは、ディスプレイから独立した押しボタンで用意されています。12個ある押しボタンのうち4個にだけ点字が添えられているのは、梅田から最も遠い駅まで乗っても4区だからでしょうか。

 左には「よびだし」ボタンと「とりけし」ボタンも用意されています。

 券種ボタンと料金ボタンを組み合わせれば、大阪市営交通に関するきっぷは、全て押しボタンのみの操作で買えることになります。これも、視覚障害者対策なのかもしれません。


テンキー・硬貨投入口

 硬貨投入口は、まとめて投入できるタイプのようですが、形状はこれまでのものと異なります。また黄色い縁取りで、目立つように配慮されています。

 テンキーの用途は不明です。その右側の黒い部分は、ビッシリと点字が書かれていますが、右の写真のように、現金やカードを投入すると投入金額が表示される部分でもあります。


(追記 2004.5.20)御堂筋線 掲示板にuechunさんから情報をいただきました。点字は、以下の内容だそうです。

にんい すーじ ぼたんで かいし
げんきん かーどを とーにゅー 
こどもふくしわ ぼたんせんたく 
きんがくを にゅーりょくご   
みぎした ぼたんで かくてい  
ひだりした ぼたんで くりあ  

 点字の内容からもわかりますが、テンキーは、料金を直接入力できるように設置されているものだそうです。


カード・紙幣投入口

 上段左が、スルッとKANSAI対応カード(レインボーカードなど)や回数カードの投入口と、それらや北急連絡回数券・一区特別回数券・共通一日乗車券・ノーマイカーフリーチケットの排出口、上段右が紙幣の投入口、下段左がバス地下鉄乗継券の投入口ときっぷの排出口、下段右がおつりの排出口です。

 いずれも黄色く縁取られており、目立つように配慮されています。


各種ボタン

 左から「よびだし」「とりけし」「福祉」の各ボタンが配置されています。「よびだし」と「とりけし」は料金ボタンの左側に、「福祉」は券種ボタンの下段にも設置されています。なぜ、同じ役割のボタンが二つ必要なのかは不明です。


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第2回:新タイプ運賃表レポート
第1回:女性専用車両、開始目前レポート