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PiTaPa試算表（JR西日本編：その３）

U.R.L. 2019年9月22日日曜日公開

　PiTaPa（ピタパ）の使用にまつわる数字について、試算しました。内容は、2019年10月1日（火）実施の消費税率変更に対応する運賃改定を反映したもので、各種運賃およびPiTaPa関連の割引内容については、2019年10月1日から2020年3月13日まで有効でした（2019年9月30日以前はこちらを、2020年3月14日以降はこちらを、それぞれご覧ください）。

　なお、当ページはFair_Fareが個人で収集した各種公開情報をもとに作成したものです。内容についてのお問い合わせやご指摘は、全てFair_Fareがメールにて承りますので、他へのお問い合わせはお控えください。

PiTaPaとは？

　タッチするだけで自動改札機を通過できる、ICカードです。

　現在のところ、PiTaPaにあるのは後払い（ポストペイ）のカードのみで、PiTaPaエリアでは自動的にポストペイでの利用となります。JR西日本のPiTaPaエリアは、大阪近郊区間と一致します。その他はプリペイドでの利用となります（一乗車でPiTaPaエリア内外をまたぐ場合を含む）。前払い（プリペイド）専用のICカードとしてICOCAが券売機等で発売されています。

　交通乗車機能としてはその他に、交通系ICカード10種（PiTaPa・ICOCAのほかSuica・PASMO・Kitaca・TOICA・manaca・SUGOCA・nimoca・はやかけん）とのSF機能に限った相互利用サービスが実施されています。

　PiTaPaカード使用時には、JR西日本（大阪近郊区間内）の利用に対して「利用回数割引」「時間帯指定割引」の2つの割引サービスが提供されています。それぞれの内容と試算の結果は、各項をご覧ください。

• 利用回数割引の試算（普通回数券的な割引サービス）
• 時間帯指定割引の試算（特割回数券的な割引サービス）
• 参考：運賃・営業キロ三角表

利用回数割引の試算

　PiTaPaカード使用時に適用される「利用回数割引」の試算です。JR西日本では、同一運賃区間の利用回数に応じて「利用回数割引」が適用されます。いわば、普通回数券的なサービスです。その内容は、下表の通りです。利用回数は1か月（各月一日〜末日）ごとに集計され、翌月に入ると利用回数は再び1回目から数え直しとなります。

　たとえば、1か月に310円区間を44回乗車した場合、利用回数のうち

• 10回以下の部分（310円×10回分）が割引なしの3,100円
• 11回以上の部分（310円×34回分）が10%割引の9,486円

となり、それらを合計した12,586円が支払額となります。

　ここでは、どの運賃区間を、何回乗ると、利用回数割引適用後の1か月あたりの支払額がいくらになり、1回乗車あたりの平均支払額がいくらになるか、そしてその実質的な割引率が何%かを、試算しました。

　なお、後に取り上げる「時間帯指定割引」が適用されない条件で、同一運賃区間のみを乗車した場合の試算であることにご留意のうえ、目安としてご覧下さい。

例

• PiTaPaカードでの、1か月（各月一日〜末日）の利用回数
• 普通運賃に対する、PiTaPa使用時1回乗車あたりの実質支払額の割引率
• 該当運賃区間の利用回数に応じた、利用回数割引適用後の支払額（円/月）
• 上段の支払額(C)を利用回数で割った、1回乗車あたりの実質支払額（円/回）

試算結果一覧表

　各駅間の営業キロ一覧は、こちらです。