阪急京都線 平日昼間ダイヤの変遷
2001年3月24日改正ダイヤ

2002年12月7日(土)初出

2013年改正2010年改正2007年改正2003年修正2001年改正1997年改正1993年改正


 2001年3月24日に実施されたダイヤ改正では、特に昼間時間帯の停車駅設定が大幅に変更されました。それと同時に、これまでの「擬似的な10分パターンを目指した20分パターン」から、普通の運行系統が梅田直通と堺筋線直通の交互であることを除けば「ほぼ完全な10分パターン」に改められました。このダイヤ改正のポイントは「優等列車の停車駅を増やし、中間駅とターミナル駅との間の利便性を高めます」(阪急電鉄公式Web内ニュースリリースより)とされました。


昼間時間帯の種別と停車駅

 昼間時間帯に運転される優等種別は、快速が廃止されたことで、再び特急・急行の二種別に戻りましたが、停車駅は大幅に変更されました。

 特急は、それまでの途中停車駅(十三・高槻市・大宮・烏丸)に茨木市・長岡天神・桂を加え、大宮を除いた「三増一減」となりました。大宮が特急停車駅から除外され、実質的な優等種別通過駅となったことについて、一部に反発がみられましたが、「大宮駅につきましては近年の乗降需要が減少しており、新ダイヤにおいては、桂駅での特急と急行(または普通)との接続が概ね実現できるため、通過いたします」(同)と説明し、理解を求めています。これによって、特急は、茨木市・高槻市・長岡天神・桂の各中間主要駅と、大阪方面へは梅田・十三、京都方面へは烏丸・河原町の各ターミナル駅を直結する種別となり、ダイヤ改正のポイントでもある「中間駅とターミナル駅との間の利便性」が重視された停車駅になりました。

 急行は、それまでの途中停車駅(十三・淡路・茨木市・高槻市・長岡天神・桂・西院・大宮・烏丸)に、大阪モノレールとの乗換駅であり近年利用者数の伸びが著しい南茨木と、上牧・水無瀬・大山崎・西向日・東向日・西京極が追加されました。これによって、急行は高槻市〜河原町間の各駅に停車することになり、昼間時間帯の本線普通の運転区間が一部を除き梅田〜高槻市間に短縮されました。

各種別の停車駅と運行系統

2001年改正 梅 十 南 崇 淡 上 相 正 南 茨 総 富 高 上 水 大 長  西 東   西 西 大 烏 河
昼間時間帯       禅   新     茨 木 持   槻   無 山 岡天 向 向 桂 京       原
      田 三 方 寺 路 庄 川 雀 木 市 寺 田 市 牧 瀬 崎  神 日 日   極 院 宮 丸 町
───────────────────────────────────────────────────────
 普 通  ○─○─○─○─○→北千里   : :     :       :     :       : :
  〃      天下茶屋←○─○─○─○─○─○─○─○─○       :     :       : :
  〃   ○─○─○─○─○─○─○─○─○─○─○─○─○       :     :       : :
 急 行  ○━○━━━━━○━━━━━━━○━○━━━━━○─○─○─○─○─○─○─○─○─○─○─○─○
 特 急  ○━○━━━━━━━━━━━━━━━○━━━━━○━━━━━━━○━━━━━○━━━━━━━○━○


昼間時間帯のダイヤパターン

 ダイヤパターンは、特急・急行・普通ともに10分に1本のパターンになりました。

 特急と急行は、それぞれ単独で10分に1本の乗車チャンスが確保され、普通は、梅田〜高槻市の系統と、梅田〜淡路〜北千里または天下茶屋〜淡路〜高槻市の系統が、それぞれ20分に1本交互に運行され、京都本線内ではあわせて10分に1本の乗車チャンスが確保されています。ごく一部の例外を除けば、各駅の発車時刻が、各種別とも、分単位で完全な10分間隔に揃えられました。

このダイヤの特徴・注目点

(1) 桂での、特急と急行の接続

 特急停車駅から除外されたことに加えて、急行が高槻市〜河原町間の各駅に停車するようになったこともあって、大宮が昼間時間帯については実質的な優等種別通過駅となったことは、「昼間時間帯の種別と停車駅」のなかで触れましたが、もともと特急停車駅ではなかった西院も同様に昼間時間帯については実質的な優等種別通過駅になりました。この両駅の利便性を確保するため、上り・下りともに、桂で特急と急行が事実上の緩急接続を行うようになりました。

 また、これによって、特急が桂から京都方のターミナルである烏丸・河原町へ直行できるようになり、「中間駅とターミナル駅との間の利便性」を重視した特急の役割を明確にしています。

(2) 高槻市または茨木市での、特急と急行の接続

 急行の停車駅が変更になり、高槻市〜河原町間で各駅に停車するようになったことは、「昼間時間帯の種別と停車駅」のなかで触れましたが、これによって阪急千里線との接続駅である淡路と京都府内の主要駅とのあいだを、通過運転を維持しながら直行する優等種別がなくなりました。これを補うように、梅田ゆきは茨木市で、河原町ゆきは高槻市で、それぞれ特急と急行が接続するようになりました。

 茨木市での梅田ゆき特急と急行の接続は、さらに京都府内の主要駅から大阪モノレールとの接続駅である南茨木へのアクセスも向上させています。

(3) 淡路での、梅田ゆき急行と北千里発普通の接続

 淡路では、京都線と千里線の普通同士が接続するダイヤが基本となっており、このダイヤでも踏襲されています。しかし、前回の1997年改正では、普通の一部が快速に置き換えられたことから、普通が20分に3本から2本へと減便になり、京都線普通と千里線の利用者が同乗することになる淡路→梅田間での普通の混雑が絶えませんでした。

 このダイヤでは、北千里発の普通が、高槻市発の普通と接続する前に、梅田ゆきの急行と接続することで、淡路→十三・梅田へは「千里線からは急行で」「京都線からは普通で」と分散され、混雑が緩和されています。

(4) 相川での、高槻市発普通の二本待避

 梅田方面ゆき普通の相川での二本待避は1989年改正でも見られましたが、そのときは20分パターンに実質3本使える普通のうち1本のみだったため、それを避けることができました。このダイヤでは、全ての高槻市発普通が相川で二本待避しているため、これを避けることができなくなり、相川をまたいで普通に乗車する場合に、所要時間がのびています。

 一方、この相川待避によって、淡路での梅田ゆき急行から普通への乗り継ぎ時間が1997年改正より短縮され、天六や南方へのトータルの所要時間が短縮されています。

(5) 淡路での、高槻市ゆき普通の特急待避

 河原町方面ゆき普通の淡路での実質的な特急待避は、1982年改正などでも見られましたが、そのときは15分パターンに実質2本使える普通のうち1本のみだったため、それを避けることができました。このダイヤでは、全ての高槻市ゆき普通が淡路で特急待避しているため、これを避けることができなくなり、淡路をまたいで普通に乗車する場合に、所要時間がのびています。

 淡路では配線上、天下茶屋発の列車は淡路の3号線にのみ進入でき、またこのダイヤでは梅田発と天下茶屋発の普通が同時到着するため、高槻市ゆき普通のうち梅田発の列車は2号線に、天下茶屋発の列車は3号線にと、交互に発着します。このため、梅田発の高槻市ゆき普通を待避させる特急は、副本線の3号線を通過します。また、河原町ゆき急行は常に2号線に発着するため、梅田発の高槻市ゆき普通のあとに来る急行は、淡路の到着時刻が若干遅くなっています(停車時間を調整することで、発車時刻は揃えられています)。

(6) 梅田発桂ゆき普通の設定

 以前は深夜に1本だけ設定されていた梅田発桂ゆき普通が、梅田を14時台に発車する高槻市ゆき普通を延長するかたちで3本設定されました。高槻市までは通常の梅田発高槻市ゆき普通と同じダイヤで、高槻市到着後すぐに発車し、長岡天神で特急と接続、桂ではC号線に到着し、そのまま入庫します。

 本来これらの普通が折り返し運用に入るはずの梅田ゆき普通のスジには、桂を回送で出庫し、東向日から営業運転を開始、高槻市で急行と特急を待避したのち、通常の高槻市発梅田ゆき普通とほぼ同じダイヤを走る普通が設定されています。

(7) 特急で3ドア車常時使用・急行に7連復活・普通から6連消滅

 特急は、10分間隔化によって運用本数が増え、2ドア・転換クロスシートの特急車6300系だけでは賄いきれなくなったことから、不足分を一般の3ドア・ロングシート車で補って運転されています。

 急行は、ラッシュ時に快速急行につながる運用では8連が使用され、同じく普通につながる運用では7連を中心に使用されるようになったことで、一部の急行で7連の列車が復活しています。また、このダイヤより京都線の定期列車から6連が消滅し、普通は7連または8連で運転されるようになりました。これらに関連して、最大7連対応だった上牧・水無瀬両駅のホームは、最大8連対応に延長され、京都本線では河原町2号線を除く全てのホームが少なくとも8連対応になりました。

 また、このダイヤから、6連の定期列車が消滅したため、普通も7連または8連での運転になりました。上牧・水無瀬両駅のホームが最大8連対応に延長されたことから、梅田〜河原町間直通の普通にも8連で運転される列車が見られるようになりました。

ダイヤグラムのイメージ

阪急京都本線の平日昼間ダイヤ(2001年3月24日改正)のイメージ
阪急千里線の平日昼間ダイヤ(2001年3月24日改正)のイメージ
10分パターン:対終点の有効本数と所要時間
単位:分 梅田から 梅田へ 河原町から 河原町へ
河原町 42 43
烏丸 40 41 2 2 2 2
大宮 42 44 4 4
西院 40 42 6 6
西京極 38 40 8 8
34 35 7 8
東向日 38 41 12 14
西向日 36 39 14 16
長岡天神28 30 13 13
大山崎 30 33 20 22
水無瀬 27 30 23 25
上牧 26 29 24 26
高槻市 20 22 21 21
富田 21 26 27 31
総持寺 19 24 29 33
茨木市 15 17 25 26
南茨木 15 17 29 31
正雀 23 22 37 34
相川 18 15 40 37
上新庄 16 13 46 41
淡路 7〜8 9 36 41
崇禅寺 8 8 41 49
南方 6 6 43 51
十三 3 3 3 4 4 3 38 39
梅田 43 42
天六 45〜4653
単位:分 梅田から 梅田へ 河原町から 河原町へ
所要時間の凡例
 42 = 特急  15 = 急行
 23 = 普通(千里線直通・堺筋線直通を含む)
   = 特急と乗継ぎ
   = 特急および急行と乗継ぎ

 ダイヤグラムのイメージの作成には、WinDIA 1.1jを使用しました。なお、このダイヤグラムのイメージは、時刻表など一般に入手しうる情報をもとに、WinDIAのダイヤ表示機能を使用して作成したイメージであり、実際のものとは異なります。特に、終着駅を除く着時刻は、推測に基づくものが多いため、正確でない場合があります。

 ダイヤグラムのイメージでは、PNG形式の画像を使用しており、ブラウザの種類やバージョンによっては表示されないことがあります。

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参考資料

未確認"鉄道"研究室(U.R.L.)"新京阪"掲示板


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