PiTaPa試算表(阪神バス・尼崎交通事業振興編:その6)

U.R.L. 2021年9月26日日曜日公開

 PiTaPa(ピタパ)の使用にまつわる数字について、試算しました。内容は、利用額割引廃止を反映したもので、各種運賃およびPiTaPa関連の割引内容については、2021年10月1日から2022年3月31日まで有効でした(2021年9月30日以前はこちらを、2022年4月1日以降はこちらを、それぞれご覧ください)。

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PiTaPaとは?

 タッチするだけでバス運賃収納機を通過できる、ICカードです。PiTaPa対応ICカードには、「STACIAカード」などがあります。

 現在のところ、PiTaPaにあるのは後払い(ポストペイ)のカードのみで、PiTaPaエリアでは自動的にポストペイでの利用となります。その他はプリペイドでの利用となりますが、SuicaやICOCAのような前払い(プリペイド)専用のカードはありません。

 交通乗車機能としてはその他に、交通系ICカード10種(PiTaPa・ICOCAのほかにSuica・PASMO・Kitaca・TOICA・manaca・SUGOCA・nimoca・はやかけん)とのSF機能に限った相互利用・それに対応するPiTaPaカードへのオートチャージ機能などのサービスが実施されています。

 PiTaPaカード使用時には、阪神バス・尼崎交通事業振興の利用に対して、割引サービスとして「登録型割引」が設定されています。


登録型割引・定期券・hanicaとの比較

登録型割引・定期券との比較

 阪神バス・尼崎交通事業振興の決まった区間を繰り返し利用する場合を想定した比較です。各欄の回数は1か月(各月一日〜末日)の利用回数です。

PiTaPa登録型割引とは

 PiTaPa登録型割引は、阪神バス・尼崎交通事業振興の一般路線バス全線のうち登録した運賃以下の区間が、定額で1か月間(各月一日〜末日)乗り放題となるサービスです。登録した1か月間に対象となる利用が一度もなかった場合以外は、支払額を全額支払う必要があります。支払額は大人通勤1か月定期券と同額です。登録はPiTaPa倶楽部でのみ可能です。登録した運賃を超える区間に乗車したときの乗車区間全体の利用分は、登録型割引の対象となりません。

hanica定期券では

 阪神バス発行のhanica定期券のうち特区対象のもの以外は、阪急バスにおいても券面運賃額以下の区間の定期券として利用できます。

阪神バス
区間 PiTaPa登録型割引
通勤1か月定期券と同額
通勤3か月定期券 通勤6か月定期券
支払額 利用額より安い 運賃 PiTaPaより安い 運賃 PiTaPaより安い
210 円区間 9,070 円 44 回以上 25,850 円 42 回以上 48,980 円 39 回以上
220 円区間 9,500 円 44 回以上 27,080 円 42 回以上 51,300 円 39 回以上
特区
区間 通勤1か月定期券 通勤3か月定期券 通勤6か月定期券
運賃 PiTaPaより安い 運賃 PiTaPaより安い 運賃 PiTaPaより安い
210 円区間(1) 8,100 円 39 回以上 23,090 円 37 回以上 43,740 円 35 回以上
210 円区間(2) 8,820 円 43 回以上 25,140 円 40 回以上 47,630 円 38 回以上

hanicaとの比較

 hanicaは、阪神バス・尼崎交通事業振興・阪急バス・阪急田園バス全線(高速バスなど一部を除く)で使えるICカードです。デポジット500円が必要なプリペイドカードで、チャージ額に8%積み増された額が利用可能額となります。

 hanicaを使い切った時の実質割引率は7.407407%です。


磁気回数カード(尼崎市内線のみ)との比較

発売金額 利用可能額 実質割引率 PiTaPaより安い
2,000 円 2,160 円 7.407407 % 常に
4,000 円 4,320 円

参考

 他社局のPiTaPa試算表は、ポストペイ割引運賃調査班をご覧ください。