U.R.L. 2000年12月20日水曜日公開
その接近した路線網から、ライバルとしてなにかと比較され、また車両やダイヤ・スピード・所要時間などでサービスの質を競い合ってきた阪急とJR西日本(旧・国鉄)。線路が敷かれた時から宿命づけられたその競合状態は、一時の阪急の圧倒的優勢の時期を経て、国鉄が民営化されJRになってからますます熾烈になり、現在では、その恵まれたインフラを縦横無尽に活用し始めたJRの一人勝ち状態だといわれます。
また、サービスの質を競い合うその裏で、運賃が及ぼした影響も決して小さくないでしょう。特に、1990年代に入ってからの「運賃逆転現象」は、「高い国鉄(JR)、安い阪急」という、それまで人々が半ば常識的に持っていた価値観を根底からひっくり返し、大きなインパクトをもって受け止められたものです。そして、「普通運賃の比較」や「定期運賃の比較」でも少し触れましたが、それまで民鉄の十八番だった「運賃の安さ」を、もはやJRがアピールする時代になっています。
そこでここでは、その「運賃逆転現象」に焦点を当てて、1990年代における阪急とJR西日本の運賃の推移と比較をしようと思います。車両やダイヤ・所要時間からはわからない、両社の競合関係の一側面が垣間見えるかもしれません。
なお、1990年代以前の運賃については、「付表-1:阪急の運賃の推移」と「付表-2:国鉄の運賃の推移」にまとめましたので、あわせてご覧ください。もし調査漏れ・調査ミスや、誤記などがありましたら、ご指摘頂けると幸いです。また、当ページは、スタイルシート(CSS1)対応のWebブラウザでご覧頂くことを、お勧めいたします。
1989年4月1日の消費税導入時の運賃改定から、1997年4月1日の消費税率改定時の運賃改定までの普通運賃の推移と比較です。
(下の表が読み込まれるまで、しばらくお待ちください。)
JR西日本 | 距 離 (km) |
阪急電鉄 | ||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
大阪駅から同運賃の駅 | 運賃(円) | 運賃(円) | 梅田駅から同運賃の駅 | |||||||||||||
JR神戸線 | JR宝塚線 | JR京都線 | 1997. 4.1 改定 |
1989. 4.1 改定 |
1989. 4.1 改定 |
1991. 11.20 改定 |
1995. 9.1 改定 |
1997. 4.1 改定 |
京都線 | 宝塚線 | 神戸線 | |||||
黒字:電車特定区間運賃 橙字:幹線運賃 |
120 140 |
120 140 |
1 2 3 |
100 | 120 | 150 | 150 | 中津 十三 |
||||||||
塚本 | 新大阪 東淀川 |
160 180 |
150 180 |
4 | ||||||||||||
5 6 |
130 | 160 | 180 | 180 | 南方 崇禅寺 淡路 上新庄 |
三国 庄内 服部 曽根 |
神崎川 園田 |
|||||||||
尼崎 | 吹田 岸辺 |
170 190 |
160 190 |
7 8 9 |
||||||||||||
10 | 180 | 200 | 210 | 220 | 相川 正雀 (吹田) |
岡町 豊中 蛍池 石橋 |
塚口 武庫之荘 (稲野) (新伊丹) (伊丹) |
|||||||||
立花 甲子園口 |
塚口 猪名寺 伊丹 |
千里丘 茨木 |
210 230 |
210 230 |
11 12 13 14 |
|||||||||||
15 | 210 | 230 | 250 | 260 | 南茨木 茨木市 総持寺 |
池田 川西能勢口 雲雀丘花屋敷 |
西宮北口 夙川 |
|||||||||
西ノ宮 芦屋 |
北伊丹 川西池田 |
摂津富田 | 290 250 320 |
290 250 310 |
16 17 18 19 |
|||||||||||
20 | 230 | 250 | 270 | 270 | 富田 高槻市 |
山本 中山 売布神社 清荒神 宝塚 |
芦屋川 岡本 御影 |
|||||||||
甲南山手 摂津本山 住吉 |
中山寺 | 高槻 | 380 250 400 320 |
370 250 390 320 |
21 22 23 24 25 |
|||||||||||
六甲道 灘 |
宝塚 | 山崎 | 450 390 480 320 |
440 390 470 320 |
26 | |||||||||||
27 28 29 30 |
260 | 280 | 300 | 310 | 上牧 水無瀬 大山崎 |
六甲 王子公園 春日野道 三宮 |
||||||||||
三ノ宮 元町 神戸 |
長岡京 | 540 390 570 |
530 390 560 |
31 32 33 |
||||||||||||
34 35 |
290 | 320 | 350 | 360 | 長岡天神 西向日 東向日 桂 |
|||||||||||
向日町 | 620 540 650 |
610 530 640 |
36 37 38 39 40 |
|||||||||||||
西大路 京都 |
690 540 740 |
680 530 720 |
41 42 |
|||||||||||||
43 44 45 |
330 | 350 | 380 | 390 | 西京極 西院 大宮 烏丸 河原町 (嵐山) |
|||||||||||
丹波口 二条 |
780 820 |
760 800 |
46 47 48 49 50 |
|||||||||||||
嵯峨嵐山 | 890 950 |
880 930 |
51 | |||||||||||||
52〜60 | 390 | 410 | 440 | 450 | ||||||||||||
1,050 1,110 |
1,030 1,090 |
61〜70 | 450 | 470 | 500 | 510 | ||||||||||
1,210 1,280 |
1,180 1,260 |
71〜76 | 520 | 560 | 590 | 600 | ||||||||||
km | ||||||||||||||||
1997. 4.1 改定 |
1989. 4.1 改定 |
1989. 4.1 改定 |
1991. 11.20 改定 |
1995. 9.1 改定 |
1997. 4.1 改定 |
1989年4月1日時点では、JR電車特定区間と阪急の運賃を比較した場合、10kmで阪急が20円高く、15kmで両社同運賃だった他は、全ての距離で阪急の方が安く、またJR幹線と阪急の運賃を比較した場合では阪急が全ての距離で安い状態で、しかも国鉄が1978年7月8日の運賃改定時より設定し、JR化後も引継いでいる「大都市特定区間の運賃」(当初は、京阪間・阪神間のみ。1982年4月20日より東京圏・名古屋圏にも設定され、大阪圏では設定範囲を拡大)さえも、阪急で相当する区間の運賃よりもまだ高く、まさに「高いJR、安い阪急」の様相を呈していました。ただ、JRと阪急で対になる駅同士が必ずしも同距離ではないため、例えばJR大阪・阪急梅田を起点としたJR吹田(7.6km)と阪急吹田(9.1km)・相川(9.6km)の関係や、JR岸辺(10.0km)と阪急正雀(11.8km)の関係のように、阪急の方が運賃が高い区間もありました。
1990年代に入ると、阪急が運賃値上げを行う一方、JRが行なわなかったこともあり、区間によっては、阪急の方が安かった運賃が同運賃に、あるいは阪急の方が高くなるケースが発生するようになりました。11km以上で「対キロ制」を採用する現在のJRの運賃体系では、中距離(16km)を超えると直線的に運賃がハネ上がっていくため、運賃逆転現象の夜明けは短距離区間に限られますが、1991年11月20日の阪急の運賃改定で1〜3・5〜10・15kmの運賃が、JR電車特定区間の運賃と並ぶか、あるいは阪急の方が高くなりました。同じく11〜14kmでも、阪急の方が10円安いだけです。またこの時、それまで阪急よりも高かった国鉄→JR西日本の「大都市特定区間の普通運賃」の中で、JR大阪〜摂津富田・高槻間の運賃がはじめて、阪急の同区間の運賃と同額になっています。さらに、それまで全距離で阪急の方が安かったJR幹線運賃との比較でさえ、10kmで阪急が10円高くなり、15kmで同額になりました。このときJRの方が安くなった区間を拾い出すと、JR大阪・阪急梅田を起点とした場合、それまでに既にJRの方が安かった区間に加えてJR新大阪−阪急南方や、JR千里丘−阪急南茨木、JR茨木−阪急茨木市などが挙げられます。
1995年1月17日早朝、阪神・淡路大震災が発生しました。街をガレキの山へと一変させ、街の一部であった鉄路をズタズタに切り裂いたのは、記憶に新しいところです。不眠不休で街の、そして鉄路の復旧工事が行なわれた結果、街の復興にはまだまだ程遠いものの、同年4月1日にはJR在来線の線路が全てつながり、同年6月12日には阪急の線路も全てつながりました。そんな中、前回の運賃改定から3年が過ぎ、次の運賃改定の時期がやってきました。この運賃改定が阪急の鉄路の完全復旧直後(1995.9.1)に実施されたため、震災による負担を運賃に転嫁したかのように見えなくもないですが、当時広く一般に配布されていた阪急電鉄広報室(1995年2月)発行の「運賃改定申請にあたってのお願い(LINEA臨時号)」では、「……やむを得ず震災発生前の計算における収入不足に相当する増収率十五.三%の改定申請をさせて頂きました。」と説明し、乗客への理解を求めています。
このとき実際に認可された運賃は、申請された運賃よりも低く抑えられましたが、JRが運賃改定を実施しなかったことから、短距離区間での運賃逆転はいよいよ本格的なものとなり、1〜15kmでJR電車特定区間運賃より阪急の方が安い距離は消滅し、JR幹線との比較でも5〜6kmで同額、1〜3・10・15kmで阪急の方が10〜20円高くなりました。また、前回の運賃改定で「大都市特定区間の普通運賃」としてはじめて阪急の同区間と同じ運賃となったJR大阪〜高槻間は、今回の運賃改定でとうとう逆転し、JRの方が安くなるはじめてのケースとなりました。この結果、JR大阪・阪急梅田を起点とした京都方面への普通運賃は、JR高槻・阪急高槻市まで(つまり、京都方面への大阪府内全域で)JRの方が安い区間が連続することとなり、阪急・JR両方を使える地域では「安くて速いJR」という印象を与えるようになりました。神戸方面でも大阪・梅田を起点とした場合、西宮市内へ入るあたりまではJRの方が安いのですが、ちょうど路線が比較的離れている区間であるため、京都方面ほどの影響はないようです。
1997年4月1日には、両社とも運賃改定を実施していますが、これは消費税率改定(3%→5%)に伴うものです。全国の鉄道会社でも同時に運賃改定が実施されましたが、JR各社では、消費税導入時と異なり値上げ額が異なるケースが発生しました。例えば、首都圏と大阪圏に設定されている「電車特定区間の普通運賃」と「山手線内・大阪環状線内の普通運賃」の場合、11km以上に関しては「対キロ制」で、賃率から運賃を算出する計算式が定まっていますので同運賃になりましたが、そうではない10km以下の区間に関しては、1〜3kmではJR東日本が10円値上げ・JR西日本が据え置きなのに対して、4〜6km・7〜10kmではJR東日本が据え置き・JR西日本が10円値上げとなりました。
また、JR西日本の「大都市特定区間の普通運賃」では、電車特定区間の31〜35kmの運賃と同額であったため歩調を合わせる形で値上げしたJR大阪を起点とした京都地区(向日町〜京都間)の運賃以外は、同じく高槻地区(摂津富田・高槻)・宝塚地区(中山寺・宝塚)・神戸地区(六甲道〜神戸)の全てで据え置かれています。特に宝塚地区では、それまではJR大阪を起点とした北伊丹・川西池田までの運賃が310円、同じく中山寺・宝塚までの運賃が320円だった運賃が、この消費税率改定に伴う運賃改定で北伊丹・川西池田までが10円値上げの320円、中山寺・宝塚までが据え置きの320円と、同額になりました。
このように、JR西日本では「特定区間の普通運賃」が設定されている200〜400円台の運賃は据え置かれましたが、一方JR東日本やJR東海の「特定区間の普通運賃」では同じ200〜400円台であっても軒並み値上げされたのと、非常に対称的です。JR西日本の運賃に対する考え方の一端が垣間見れるように思います(他にも、新幹線の隣接駅への自由席特急料金や、B特急料金でも、JR東日本・JR東海より安く設定されている区間があります)。
一例 | 1989.4.1改定 | 1997.4.1改定 | ||
普通運賃 | 通勤定期 | 普通運賃 | 通勤定期 | |
JR東日本 新宿〜八王子 |
450 | 13,600 38,750 65,260 |
460 | 13,860 39,500 66,530 |
JR東海 名古屋〜四日市 |
||||
JR西日本 天王寺〜奈良 |
450 | 13,860 39,500 66,520 |
一方、阪急も割高感のある1〜9kmや、梅田を起点としたとき高槻市・宝塚・岡本を抱える20〜26kmで運賃が据え置かれています。この結果、それまで15〜19kmが250円、20〜26kmが270円、27〜33kmが300円で、運賃の上がり方が20円・30円と比較的バランスが取れていましたが、この運賃改定で15〜19kmが10円値上げの260円、20〜26kmが据え置きの270円、27〜33kmが10円値上げの310円となったため、運賃の上がり方が10円・40円となり、バランスを崩しています。
阪急・JR西日本ともに消費税率改定さえも味方につけ、優位に立とうとしたようにさえ見えてきます。
話は少し変わりますが、ここで各距離における運賃改定率を比較してみます。一例として、阪急の1991年11月20日改定の運賃から、1995年9月1日改定の運賃への改定率を表にまとめてみました。
(下の表が読み込まれるまで、しばらくお待ちください。)
km | 1〜4 | 5〜9 | 10〜14 | 15〜19 | 20〜26 | 27〜33 | 34〜42 | 43〜51 | 52〜60 | 61〜70 | 71〜76 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1991.11.20改定(円) | 120 | 160 | 200 | 230 | 250 | 280 | 320 | 350 | 410 | 470 | 560 | |
1995.9.1改定(円) | 150 | 180 | 210 | 250 | 270 | 300 | 350 | 380 | 440 | 500 | 590 | |
改定率 | 25.0% | 12.5% | 5.0% | 8.7% | 8.0% | 7.1% | 9.4% | 8.6% | 7.3% | 6.4% | 5.4% |
やや波がありますが、総じて長距離ほど低い改定率になっていることがわかります。これは実際に認可された運賃ですが、申請された運賃はこれよりも高いものでした。そちらも表にまとめてみました。
km | 1〜4 | 5〜9 | 10〜14 | 15〜19 | 20〜26 | 27〜33 | 34〜42 | 43〜51 | 52〜60 | 61〜70 | 71〜76 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1991.11.20改定(円) | 120 | 160 | 200 | 230 | 250 | 280 | 320 | 350 | 410 | 470 | 560 | |
申請された運賃(1995年/円) | 150 | 180 | 220 | 260 | 290 | 320 | 380 | 410 | 490 | 560 | 670 | |
予定改定率 | 25.0% | 12.5% | 10.0% | 13.0% | 16.0% | 14.3% | 18.8% | 17.1% | 19.5% | 19.1% | 19.6% |
こちらも波がありますが、認可された運賃と比べて随分均一な予定改定率だったことが分かります。これは運賃の認可にあたって短距離の運賃は申請通りだったのに対して、中距離以上は値上げ幅がどうしても大きくなり一気に運賃が上昇する感が否めないことから意図的に抑えられたためですが、一見乗客に配慮したかのようなこうした意図的な操作の裏で、初乗り運賃の割高感がより一層増していくという現実もあります。
もととなる運賃に4.5倍以上もの開きのある初乗り運賃(120円→150円)も最長距離の運賃(560円→590円)も、実際に認可されるにあたって同じ30円の値上げというのが本当に適切な値上げ幅なのかどうか、またこれまで同様の行為が繰り返されてきた結果としての現在の運賃が適当な運賃なのかどうか、歪んだ運賃体系ではないのか等、今一度よく検討されるべき時期に来ているように思います。
普通回数券は、基本的に両社とも「普通乗車券10枚分の運賃で11枚組」となっており、割引率は同一ですので、普通回数券運賃の推移と比較は、上記「普通運賃の推移と比較」に準じます。
一方、JRのごく一部の区間では普通回数券が「普通乗車券9枚分の運賃で11枚組」で発売されていたり、加えて「昼間特割きっぷ(昼特)」が発売されていたり、また阪急他民鉄では「時差回数券(オフピークチケット)」「土休日回数券(サンキューチケット)」が発売されるなど、割引率や利用可能曜日・時間帯の異なる回数券が数種類存在し、多様なニーズに応えています。ここでは、現在発売されているそれらの回数券の「1枚あたりの実質運賃」を、主な区間で比較しようと思います。なお、1円未満の端数は、1円単位に繰り上げました。
各回数券の使用可能な曜日・時間帯は以下の通りです。
まずは、JR大阪・阪急梅田から各方面への回数券についての比較です。なお、この表についてのみ、JRと阪急で比較的近接している駅を細かく対照させてありますので、ご参考までに。
(下の表が読み込まれるまで、しばらくお待ちください。)
JR西日本 | 阪急電鉄 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1997.4.1改定 | 大阪 〜 | 梅田 〜 | 1997.4.1改定 | ||||||
普通回数券 | 昼間特割きっぷ | 土休日回数券 | 時差回数券 | 普通回数券 | |||||
京 都 方 面 |
146 (160*10/11) |
125 (1490/12) |
新大阪 | 南方 (崇禅寺) (淡路) |
129 (180*10/14) |
150 (180*10/12) |
164 (180*10/11) |
||
東淀川 | |||||||||
155 (170*10/11) |
(設定無し) | 吹田 | 吹田[千里線] 相川 |
158 (220*10/14) |
184 (220*10/12) |
200 (220*10/11) |
|||
岸辺 | 正雀 | ||||||||
191 (210*10/11) |
150 (1800/12) |
千里丘 | 南茨木 | 186 (260*10/14) |
217 (260*10/12) |
237 (260*10/11) |
|||
167 (2000/12) |
茨木 | 茨木市 | |||||||
228 (250*10/11) |
197 (2360/12) |
摂津富田 | 富田 | 193 (270*10/14) |
225 (270*10/12) |
246 (270*10/11) |
|||
高槻 | 高槻市 | ||||||||
410 (450*10/11) |
272 (3260/12) |
山崎 | 大山崎 | 222 (310*10/14) |
259 (310*10/12) |
282 (310*10/11) |
|||
442 (540*9/11) |
306 (3670/12) |
長岡京 | 長岡天神 | 258 (360*10/14) |
300 (360*10/12) |
328 (360*10/11) |
|||
向日町 | 東向日 | ||||||||
西大路 | 西院 | 279 (390*10/14) |
325 (390*10/12) |
355 (390*10/11) |
|||||
京都 | 大宮 烏丸 河原町 |
||||||||
宝 塚 方 面 |
210 (230*10/11) |
150 (1800/12) |
塚口 | 塚口[神戸線] | 158 (220*10/14) |
184 (220*10/12) |
200 (220*10/11) |
||
猪名寺 | 稲野[伊丹線] | ||||||||
伊丹 | 伊丹[伊丹線] | ||||||||
291 (320*10/11) |
160 (1920/12) |
北伊丹 | |||||||
173 (2070/12) |
川西池田 | 川西能勢口 雲雀丘花屋敷 |
186 (260*10/14) |
217 (260*10/12) |
237 (260*10/11) |
||||
(設定無し) | 中山寺 | 中山 | 193 (270*10/14) |
225 (270*10/12) |
246 (270*10/11) |
||||
197 (2360/12) |
宝塚 | 宝塚 | |||||||
神 戸 方 面 |
146 (160*10/11) |
125 (1490/12) |
塚本 | (十三) | 108 (150*10/14) |
125 (150*10/12) |
137 (150*10/11) |
||
155 (170*10/11) |
尼崎 | (園田) | 129 (180*10/14) |
150 (180*10/12) |
164 (180*10/11) |
||||
191 (210*10/11) |
141 (1690/12) |
立花 | 武庫之荘 | 158 (220*10/14) |
184 (220*10/12) |
200 (220*10/11) |
|||
159 (1900/12) |
甲子園口 | ||||||||
264 (290*10/11) |
西ノ宮 | 西宮北口 | 186 (260*10/14) |
217 (260*10/12) |
237 (260*10/11) |
||||
180 (2160/12) |
芦屋 | 芦屋川 | 193 (270*10/14) |
225 (270*10/12) |
246 (270*10/11) |
||||
311 (380*9/11) |
215 (2580/12) |
甲南山手 摂津本山 |
岡本 | ||||||
232 (2780/12) |
住吉 | 御影 | |||||||
320 (390*9/11) |
236 (2830/12) |
六甲道 | 六甲 | 222 (310*10/14) |
259 (310*10/12) |
282 (310*10/11) |
|||
灘 | 王子公園 | ||||||||
三ノ宮 元町 |
三宮 | ||||||||
普通回数券 | 昼間特割きっぷ | 大阪 〜 | 梅田 〜 | 土休日回数券 | 時差回数券 | 普通回数券 |
基本的に回数券は、普通運賃を基に設定されるものなので、普通運賃の比較と大差ないのですが、その中で目を引くのがJR西日本の「昼間特割きっぷ」です。回数券のような形態をとっていますが、「普通券 × 枚数(乗車回数)」という値段設定ではありませんし、発売エリアや発売区間が限定されているうえ、普通運賃の距離区分とは必ずしも一致していません。それもそのはず、大判時刻表のピンク色のページにある「営業案内」を見ると、「トクトクきっぷ」の項に掲載されていることからも分かるように「企画乗車券」の一種なのです(券面にも、「青春18きっぷ」などでお馴染みの、企画乗車券を示す(企)印が見られます)。JRの普通運賃が中距離以上で直線的に急上昇するのとは対称的に「昼特」では緩やかに上昇していますし、それほど荒いとはいえない普通運賃の距離区分よりもさらに細かく値段を違えてあることもあって、普通運賃に対する割引率も約17〜46%と区間によってバラツキがあるなど、企画乗車券らしさが見られます。
なお、「昼特」は、「大阪⇔○○」「北新地⇔○○」「京都⇔○○」「元町・三ノ宮⇔○○」といった券面のもののみが存在します(三ノ宮発の昼特は、元町からも利用できます)。また、同じアーバンネットワーク内の幹線でも、大阪環状線や大和路線(関西本線)、阪和線などには設定されていません。価格や区間設定から、関西民鉄で最も低廉な運賃レベルである阪急・阪神への対抗策として設定されたものであることが鮮明に浮かび上がってきます。
「昼間特割きっぷ」は当初、並行民鉄と比較して国鉄の普通運賃が極端に高かったことから閑散としがちな昼間時間帯の活性化を目的として、少しでも運賃格差を縮めるべく、1983年6月15日に昼間時間帯のみ利用可能な乗車券として、当時の国鉄大阪鉄道管理局より発売されました。そして、JR西日本発足直後の1987年8月1日と同年12月1日に続けて設定区間が順次拡大され、またそれまでの利用時間帯に加えて土・日・祝日・年末年始は終日利用可能になるなど、大きく成長していきました。
また、「昼特」の影に隠れがちですが、京阪間・阪神間などJRの割高感が目立つ区間では、「昼特」設定に先立ち1981年4月20日の運賃改定時より「普通乗車券9枚分の値段で11枚組」で普通回数券が発売されるなど、少しでも価格競争力を保つべく対策が取られています。尤も、中距離以上の区間で見られる現状の運賃差では「焼け石に水」っぽいです。
一方、阪急は、全種類の回数券が普通運賃を基にしていて、割引率は普通回数券が9.1%、時差回数券が16.7%、土休日回数券が28.6%と、種類毎に一定になっています。
「時差回数券」「土休日回数券」は、1995年9月1日の運賃改定にあわせて設定されました。「時差回数券」は設定当初、平日の10〜16時に改札を受けた場合に限り使用可能で、土・日・祝日は使用できませんでしたが、阪急では1998年12月26日より現在の使用可能日・時間帯(平日の10〜16時と、土・日・祝日の終日使用可能)に改められ、またお盆の時期や年末年始に土曜ダイヤ・休日ダイヤで運行される日についても「時差券」「土休券」が利用できるようになりました。
こうして全く別の生い立ちを歩んできた両社の特別割引回数券ですが、現時点での「昼特」と「土休券」の一枚あたりの実質価格が、両社の対になる区間で似通っているのは、非常に興味深いところです。
次に、JR京都・阪急烏丸から大阪方面への回数券についての比較です。
(下の表が読み込まれるまで、しばらくお待ちください。)
JR西日本 | 阪急電鉄 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1997.4.1改定 | 京都 〜 | 烏丸 〜 | 1997.4.1改定 | ||||||
普通回数券 | 昼間特割きっぷ | 土休日回数券 | 時差回数券 | 普通回数券 | |||||
京 都 方 面 |
155 (170*10/11) |
(設定無し) | 向日町 | 東向日 長岡天神 |
158 (220*10/14) |
184 (220*10/12) |
200 (220*10/11) |
||
191 (210*10/11) |
160 (1910/12) |
長岡京 | |||||||
(設定無し) | 山崎 | 大山崎 | 186 (260*10/14) |
217 (260*10/12) |
237 (260*10/11) |
||||
346 (380*10/11) |
216 (2590/12) |
高槻 | 高槻市 | 193 (270*10/14) |
225 (270*10/12) |
246 (270*10/11) |
|||
242 (2900/12) |
摂津富田 | 富田 茨木市 南茨木 |
222 (310*10/14) |
259 (310*10/12) |
282 (310*10/11) |
||||
410 (450*10/11) |
272 (3260/12) |
茨木 | |||||||
442 (540*9/11) |
306 (3670/12) |
千里丘 | |||||||
岸辺 吹田 東淀川 新大阪 大阪 |
正雀 相川 淡路 崇禅寺 |
258 (360*10/14) |
300 (360*10/12) |
328 (360*10/11) |
|||||
吹田[千里線] 南方 梅田 |
279 (390*10/14) |
325 (390*10/12) |
355 (390*10/11) |
京都市内では、両社の線路は離れており、またターミナルの位置も全く異なるので、基本的には棲み分けの状態になっています。また、道路事情が不安定な京都市内中心部ではバスでの連絡は全くアテになりませんので、より目的地の近くまで路線を伸ばしている鉄道が使われるケースが多いです。
そんな中で、京都市内中心部を縦断する京都市営地下鉄烏丸線は、阪急とJRを串刺しにしていることもあって、乗り継いでJR大阪・阪急梅田へ向かう際に選択の余地が発生します。また、地下鉄の運賃体系は、3kmまでが初乗り運賃で、その後4km毎に運賃が上昇していきますが、地下鉄四条〜京都間の営業キロは1.8kmなので、四条まででも京都まででも同じ運賃の駅が存在します。
地 下 鉄 |
北← 烏丸線 →南 | 西← 東西線 →東 | ||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
国 際 会 館 |
松 ヶ 崎 |
北 山 |
北 大 路 |
鞍 馬 口 |
今 出 川 |
丸 太 町 |
烏 丸 御 池 |
四 条 |
五 条 |
京 都 |
九 条 |
十 条 |
く い な 橋 |
竹 田 |
二 条 |
二 条 城 前 |
烏 丸 御 池 |
市 役 所 前 |
三 条 京 阪 |
東 山 |
蹴 上 |
御 陵 |
山 科 |
東 野 |
椥 辻 |
小 野 |
醍 醐 |
|||
四条〜 | 260 | 230 | 200 | 200 | 230 | 200 | 230 | 260 | 290 | |||||||||||||||||||||
京都〜 | 260 | 230 | 200 | 200 | 230 | 230 | 200 | 230 | 260 | 290 |
駅名に色を付けたところが、京都まででも四条まででも同運賃の駅なのですが、山科区内(御陵以東)から大阪方面へ出る時には山科でJRに乗り換えるでしょうし、蹴上を除く山科区以外にある東西線の駅は、全て歩いて阪急・京阪の駅まで行ける距離にあります(山科・二条からは直接JRにも乗れます)。また、九条以南から大阪方面へ出る場合、四条から阪急経由では大回りになりすぎますし、京都までであれば地下鉄と沿うように走る近鉄京都線の方が運賃が安い(京都〜上鳥羽口まで150円、京都〜竹田200円)こともあって、地下鉄はあまり使われていません。
ということで、実質的に比較の対象となるのは、丸太町以北の各駅ということになるでしょうか。地下鉄の運賃に大差ありませんし、JR京都〜大阪間の「昼特」と阪急烏丸〜梅田間の「土休券」「時差券」との差もあまり無く、似たり寄ったりの運賃になりそうです。尤も、今出川〜五条あたりであれば、目的地によっては直接出町柳〜京阪五条へ出て京阪に乗る方が運賃や所要時間でメリットがある場合もあります。
ちなみに、京都市営地下鉄の定期運賃は、普通運賃と同じ「対キロ区間制」なので、普通運賃が同額の区間は、定期運賃も同額です。
続いて、JR三ノ宮・阪急三宮から大阪方面への回数券についての比較です。
(下の表が読み込まれるまで、しばらくお待ちください。)
JR西日本 | 阪急電鉄 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1997.4.1改定 | 三ノ宮 〜 | 三宮 〜 | 1997.4.1改定 | ||||||
普通回数券 | 昼間特割きっぷ | 土休日回数券 | 時差回数券 | 普通回数券 | |||||
神 戸 方 面 |
110 (120*10/11) |
107 (1280*12) |
灘 | 王子公園 | 108 (150*10/14) |
125 (150*10/12) |
137 (150*10/11) |
||
146 (160*10/11) |
125 (1490*12) |
六甲道 | 六甲 御影 岡本 |
129 (180*10/14) |
150 (180*10/12) |
164 (180*10/11) |
|||
155 (170*10/11) |
住吉 摂津本山 |
||||||||
141 (1690/12) |
甲南山手 | ||||||||
191 (210*10/11) |
芦屋 | 芦屋川 | 158 (220*10/14) |
184 (220*10/12) |
200 (220*10/11) |
||||
264 (290*10/11) |
159 (1900/12) |
西ノ宮 甲子園口 |
西宮北口 |
186 (260*10/14) |
217 (260*10/12) |
237 (260*10/11) |
|||
215 (2580/12) |
立花 | 武庫之荘 塚口 園田 稲野[伊丹線] 伊丹[伊丹線] |
193 (270*10/14) |
225 (270*10/12) |
246 (270*10/11) |
||||
311 (380*9/11) |
尼崎 | ||||||||
437 (480*10/11) |
(設定無し) | 塚口[JR宝塚線] 猪名寺[JR宝塚線] 伊丹[JR宝塚線] |
|||||||
320 (390*9/11) |
236 (2830/12) |
塚本 大阪・北新地 |
十三 梅田 |
222 (310*10/14) |
259 (310*10/12) |
282 (310*10/11) |
三ノ宮発の「昼特」は元町でも利用できます。券面は「元町・三ノ宮⇔○○」となっています。
神戸方面に関しては、表の通りなのですが、一つ不思議なのが、JR三ノ宮〜灘間の「昼特」。普通回数券でも「昼特」でも一枚当たりの実質運賃はほとんど変わりません。……と思って、改めて時刻表などをよく見てみると、JR元町・三ノ宮からの「昼特」の価格区分は、JR元町からの普通運賃の距離区分と六甲道を除いて一致しており、どうやらJR元町を基準に価格設定してあるようです。
元町〜 | 三ノ宮 | 灘 | 六甲道 | 住吉 摂津本山 |
甲南山手 芦屋 |
西ノ宮 甲子園口 |
立花 尼崎 |
塚本 大阪・北新地 |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
昼特 | 1280円 | 1490円 | 1690円 | 1900円 | 2580円 | 2830円 | |||
普通運賃 | 1〜3km 120円 |
4〜6km 160円 |
7〜10km 170円 |
11〜15km 210円 |
16〜20km 290円 |
21〜25km 380円 |
特定 390円 |
神戸方面の特徴というと、「特定区間の普通運賃」では大阪を起点にして(六甲道から)神戸までが対象なのに対して、「昼間特割きっぷ」では同じく元町までである点でしょう。JR大阪〜神戸間は、阪急・阪神では梅田〜高速神戸間に相当しますが、この区間では阪急・阪神と神戸高速鉄道の運賃の合算となることもあって、現在では「昼間特割きっぷ」の力を借りなくてもJRには運賃面で価格競争力があります。また、消費税導入直後までは、それでもまだ「国鉄(→JR西日本)」より「阪急or阪神+神戸高速鉄道」の運賃の方が安かったのですが、その当時は神戸地区の民鉄に連絡回数券が無かった(阪急と神戸高速の連絡回数券は1993年12月1日から発売。その後、神戸高速を経由する阪急・神鉄・山電相互間の連絡回数券は1999年10月1日から発売)ため、普通回数券としての割引以上の特別な割引を必要としていなかったものと思われます。
とはいえ、大阪を起点に見ると、三ノ宮・元町では「昼間特割きっぷ」(2830/12=236円)が使える曜日・時間帯であっても、次の神戸では「大都市特定区間の運賃」かつ「9枚分の運賃で11枚組」の普通回数券(390*9/11=320円)になり、さらにその次の兵庫になると通常の普通回数券のみ(540*10/11=491円)と、一気に大きな差がついてしまっています。大阪から各駅への営業キロは、三ノ宮まで30.6km・元町まで31.4km・神戸まで33.1km・兵庫まで34.9kmと、本来であれば全て31〜35kmの運賃区分(540円)に含まれ、回数券1枚当たりの実質運賃も同じになるところですが、並行民鉄との競合関係を意識した数々の施策によって作り出された「一駅違いが大違い」の不公平感は、否めないところです。
普通運賃と同じ期間の通勤定期運賃の推移と比較です。
なお、黒数字は通勤1ヵ月定期運賃、青数字は通勤3ヵ月定期運賃、赤数字は通勤6ヵ月定期運賃です。
(下の表が読み込まれるまで、しばらくお待ちください。)
JR西日本 | 距 離 (km) |
阪急電鉄 | ||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
大阪駅から 同運賃の駅 |
通勤定期運賃(円) | 通勤定期運賃(円) | 梅田駅から 同運賃の駅 |
|||||||||||
1997.4.1改定 | 1989.4.1改定 | 1989. 4.1 改定 |
1991. 11.20 改定 |
1995. 9.1 改定 |
1997. 4.1 改定 |
|||||||||
電特 | 幹線 | 電特 | 幹線 | |||||||||||
3,780 10,780 18,150 |
4,410 12,570 21,160 |
3,710 10,570 17,800 |
4,330 12,330 20,760 |
1 | 2,470 7,040 13,340 |
3,200 9,120 17,280 |
3,900 11,120 21,060 |
3,960 11,290 21,390 |
中津 | |||||
2 | 2,830 8,070 15,290 |
3,600 10,260 19,440 |
4,350 12,400 23,490 |
4,420 12,600 23,870 |
||||||||||
3 | 3,190 9,100 17,230 |
4,000 11,400 21,600 |
4,800 13,680 25,920 |
4,880 13,910 26,360 |
十三 | |||||||||
塚本 新大阪 - |
4,730 13,470 22,680 |
5,350 15,270 25,700 |
4,640 13,210 22,250 |
5,250 14,980 25,210 |
4 | 3,500 9,980 18,990 |
4,400 12,540 23,760 |
5,250 14,970 28,350 |
5,340 15,220 28,840 |
- 南方 - |
||||
- 東淀川 - |
5 | 3,800 10,830 20,520 |
4,750 13,540 25,650 |
5,700 16,250 30,780 |
5,810 16,560 31,380 |
神崎川 - 三国 |
||||||||
6 | 4,110 11,720 22,200 |
5,100 14,540 27,540 |
6,150 17,530 33,210 |
6,260 17,850 33,810 |
- 崇禅寺 庄内 |
|||||||||
5,040 14,360 24,190 |
5,670 16,160 27,220 |
4,940 14,090 23,730 |
5,560 15,850 26,700 |
7 | 4,370 12,460 23,600 |
5,450 15,540 29,430 |
6,550 18,670 35,370 |
6,670 19,010 36,020 |
- 淡路 - |
|||||
尼崎 吹田 - |
8 | 4,630 13,200 25,010 |
5,800 16,530 31,320 |
6,950 19,810 37,530 |
7,080 20,180 38,240 |
園田 - 服部 |
||||||||
9 | 4,880 13,910 26,360 |
6,100 17,390 32,940 |
7,300 20,810 39,420 |
7,440 21,210 40,180 |
- 上新庄 曽根 |
|||||||||
- 岸辺 - |
10 | 5,140 14,650 27,760 |
6,400 18,240 34,560 |
7,650 21,810 41,310 |
7,790 22,210 42,070 |
- 相川・吹田 岡町 |
||||||||
立花 - 塚口 |
6,300 17,950 30,240 |
6,930 19,750 33,260 |
6,180 17,610 29,660 |
6,800 19,370 32,630 |
11 | 5,400 15,390 29,160 |
6,700 19,100 36,180 |
7,950 22,660 42,930 |
8,100 23,090 43,740 |
塚口 - 豊中 |
||||
- 千里丘 猪名寺 |
12 | 5,650 16,110 30,510 |
6,950 19,810 37,530 |
8,230 23,460 44,450 |
8,380 23,890 45,260 |
稲野 正雀 蛍池 |
||||||||
甲子園口 - - |
13 | 5,910 16,850 31,920 |
7,200 20,520 38,880 |
8,480 24,170 45,800 |
8,640 24,630 46,660 |
武庫之荘・新伊丹 - - |
||||||||
- - 伊丹 |
14 | 6,120 17,450 33,050 |
7,450 21,240 40,230 |
8,730 24,890 47,150 |
8,890 25,340 48,010 |
伊丹 - 石橋 |
||||||||
- 茨木 - |
15 | 6,320 18,020 34,130 |
7,700 21,950 41,580 |
8,940 25,480 48,280 |
9,110 25,970 49,200 |
|||||||||
西ノ宮 - 北伊丹 |
8,820 25,140 42,340 7,560 21,550 36,290 |
9,450 26,930 45,360 |
8,650 24,660 41,530 7,420 21,140 35,600 |
9,270 26,420 44,500 |
16 | 6,530 18,620 35,270 |
7,900 22,520 42,660 |
9,150 26,080 49,410 |
9,320 26,570 50,330 |
西宮北口 南茨木 池田 |
||||
17 | 6,730 19,190 36,350 |
8,100 23,090 43,740 |
9,360 26,680 50,550 |
9,540 27,190 51,520 |
||||||||||
18 | 6,940 19,780 37,480 |
8,300 23,660 44,820 |
9,550 27,220 51,570 |
9,730 27,740 52,550 |
- 茨木市 川西能勢口 |
|||||||||
- 摂津富田 川西池田 |
19 | 7,150 20,380 38,610 |
8,500 24,230 45,900 |
9,730 27,740 52,550 |
9,910 28,250 53,520 |
夙川 総持寺 雲雀丘花屋敷 |
||||||||
芦屋 - - |
20 | 7,350 20,950 39,690 |
8,700 24,800 46,980 |
9,910 28,250 53,520 |
10,100 28,790 51,510 |
- 富田 山本 |
||||||||
km | ||||||||||||||
1997.4.1改定 | 1989.4.1改定 | 1989. 4.1 改定 |
1991. 11.20 改定 |
1995. 9.1 改定 |
1997. 4.1 改定 |
|||||||||
電特 | 幹線 | 電特 | 幹線 | |||||||||||
甲南山手 - - |
11,340 32,320 54,440 7,560 21,550 36,290 |
11,970 34,110 57,450 9,760 27,840 46,870 |
11,120 31,700 53,400 7,420 21,140 35,600 |
11,740 33,460 56,360 9,580 27,310 45,980 |
21 | 7,560 21,550 40,830 |
8,900 25,370 48,060 |
10,090 28,760 54,490 |
10,280 29,300 55,520 |
芦屋川 - - |
||||
- 高槻 - |
22 | 7,760 22,120 41,910 |
9,100 25,940 49,140 |
10,270 29,270 55,460 |
10,460 29,820 56,490 |
- - 中山 |
||||||||
摂津本山 - 中山寺 |
23 | 7,950 22,660 42,930 |
9,300 26,510 50,220 |
10,450 29,790 56,430 |
10,650 30,360 57,510 |
- 高槻市 売布神社 |
||||||||
住吉 - - |
24 | 8,130 23,180 43,910 |
9,500 27,080 51,300 |
10,630 30,300 57,410 |
10,830 30,870 58,490 |
岡本 - 清荒神・宝塚 |
||||||||
25 | 8,320 23,720 44,930 |
9,700 27,650 52,380 |
10,810 30,810 58,380 |
11,010 31,380 59,460 |
||||||||||
六甲道 - 宝塚 |
13,300 37,910 65,020 11,960 34,100 57,450 |
14,080 40,130 69,550 9,760 27,840 46,870 |
13,050 37,190 63,780 11,740 33,460 56,360 |
13,810 39,370 68,230 9,580 27,310 45,980 |
26 | 8,500 24,230 45,900 |
9,900 28,220 53,460 |
10,990 31,330 59,350 |
11,200 31,920 60,480 |
御影 - - |
||||
13,550 38,610 65,020 11,960 34,100 57,450 |
14,330 40,860 69,550 |
13,290 37,870 63,780 11,740 33,460 56,360 |
14,060 40,080 68,230 |
27 | 8,690 24,770 46,930 |
10,100 28,790 54,540 |
11,170 31,840 60,320 |
11,380 32,440 61,460 |
||||||
28 | 8,870 25,280 47,900 |
10,300 29,360 55,620 |
11,350 32,350 61,290 |
11,570 32,980 62,480 |
六甲 上牧 - |
|||||||||
灘 山崎 - |
29 | 9,060 25,830 48,930 |
10,500 29,930 56,700 |
11,530 32,870 62,270 |
11,750 33,490 63,450 |
- 水無瀬 - |
||||||||
30 | 9,240 26,340 49,900 |
10,700 30,500 57,780 |
11,710 33,380 63,240 |
11,930 34,010 64,430 |
王子公園 - - |
|||||||||
三ノ宮 - - |
15,410 43,940 77,110 11,960 34,100 57,450 |
16,320 46,510 81,650 |
15,120 43,100 75,640 11,740 33,460 56,360 |
16,010 45,620 80,090 |
31 | 9,430 26,880 50,930 |
10,900 31,070 58,860 |
11,890 33,890 64,210 |
12,120 34,550 65,450 |
春日野道 大山崎 - |
||||
元町 - - |
15,830 45,130 77,110 11,960 34,100 57,450 |
16,760 47,760 81,650 |
15,530 44,270 75,640 11,740 33,460 56,360 |
16,440 46,850 80,090 |
32 | 9,610 27,390 51,990 |
11,100 31,640 59,940 |
12,070 34,400 65,180 |
12,300 35,060 66,420 |
|||||
- 長岡京 - |
16,070 45,790 77,110 11,960 34,100 57,450 |
17,000 48,450 81,650 |
15,760 44,920 75,640 11,740 33,460 56,360 |
16,680 47,530 80,090 |
33 | 9,780 27,880 52,820 |
11,300 32,210 61,020 |
12,250 34,920 66,150 |
12,480 35,570 67,400 |
三宮 - - |
||||
神戸 - - |
34 | 9,940 28,330 53,680 |
11,500 32,780 62,100 |
12,430 35,430 67,130 |
12,670 36,110 68,420 |
|||||||||
35 | 10,110 28,820 54,600 |
11,700 33,350 63,180 |
12,610 35,940 68,100 |
12,850 36,630 69,390 |
- 長岡天神 - |
|||||||||
17,430 49,680 89,210 |
18,450 52,580 93,750 |
17,100 48,730 87,510 |
18,100 51,580 91,960 |
36 | 10,270 29,270 55,460 |
11,900 33,920 64,260 |
12,790 36,460 69,070 |
13,030 37,140 70,370 |
- 西向日 - |
|||||
- 向日町 - |
17,840 50,850 89,210 16,070 45,790 77,110 |
18,880 53,820 93,750 |
17,500 49,880 87,510 15,760 44,920 75,640 |
18,520 52,790 91,960 |
37 | 10,440 29,760 56,380 |
12,100 34,490 65,340 |
12,970 36,970 70,040 |
13,220 37,680 71,390 |
|||||
18,190 51,840 89,210 |
19,250 54,870 93,750 |
17,840 50,850 87,510 |
18,880 53,820 91,960 |
38 | 10,600 30,210 57,240 |
12,300 35,060 66,420 |
13,140 37,450 70,960 |
13,390 38,170 72,310 |
- 東向日 - |
|||||
18,510 52,770 89,210 |
19,530 55,660 93,750 |
18,160 51,760 87,510 |
19,160 54,600 91,960 |
39 | 10,760 30,670 58,110 |
12,500 35,630 67,500 |
13,310 37,940 71,880 |
13,560 38,650 73,230 |
||||||
18,580 52,970 89,210 |
18,230 51,960 87,510 |
40 | 10,930 31,160 59,030 |
12,700 36,200 68,580 |
13,480 38,420 72,800 |
13,740 39,160 74,200 |
||||||||
km | ||||||||||||||
1997.4.1改定 | 1989.4.1改定 | 1989. 4.1 改定 |
1991. 11.20 改定 |
1995. 9.1 改定 |
1997. 4.1 改定 |
|||||||||
電特 | 幹線 | 電特 | 幹線 | |||||||||||
- 西大路 - |
19,360 55,190 99,790 16,070 45,790 77,110 |
20,490 58,390 105,840 |
18,990 54,140 97,890 15,760 44,920 75,640 |
20,100 57,280 103,820 |
41 | 11,070 31,550 59,780 |
12,900 36,770 69,660 |
13,650 38,910 73,710 |
13,910 39,650 75,120 |
- 桂 - |
||||
19,650 56,030 99,790 |
20,800 59,280 105,840 |
19,280 54,960 97,890 |
20,400 58,150 103,820 |
42 | 11,220 31,980 60,590 |
13,100 37,340 70,740 |
13,820 39,390 74,630 |
14,080 40,130 76,040 |
||||||
- 京都 - |
19,950 56,850 99,790 16,070 45,790 77,110 |
21,110 60,190 105,840 |
19,570 55,770 97,890 15,760 44,920 75,640 |
20,710 59,040 103,820 |
43 | 11,340 32,320 61,240 |
13,300 37,910 71,820 |
13,990 39,880 75,550 |
14,260 40,650 77,010 |
- 西京極 - |
||||
20,360 58,040 99,790 |
21,550 61,410 105,840 |
19,970 56,930 97,890 |
21,140 60,240 103,820 |
44 | 11,460 32,670 61,890 |
13,500 38,480 72,900 |
14,150 40,330 76,410 |
14,420 41,100 77,870 |
||||||
20,660 58,890 99,790 |
21,870 62,340 105,840 |
20,270 57,770 97,890 |
21,450 61,150 103,820 |
45 | 11,590 33,040 62,590 |
13,700 39,050 73,980 |
14,310 40,790 77,280 |
14,580 41,560 78,740 |
- 西院・嵐山 - |
|||||
- 丹波口 - |
20,720 59,080 111,890 |
21,940 62,520 117,940 |
20,330 57,950 109,760 |
21,520 61,330 115,690 |
46 | 11,710 33,380 63,240 |
13,900 39,620 75,060 |
14,470 41,240 78,140 |
14,750 42,040 79,650 |
- 大宮 - |
||||
- 二条 - |
21,000 59,850 111,890 |
22,210 63,330 117,940 |
20,600 58,710 109,760 |
21,790 62,120 115,690 |
47 | 11,830 33,720 63,890 |
14,050 40,050 75,870 |
14,630 41,700 79,010 |
14,910 42,500 80,520 |
- 烏丸 - |
||||
21,330 60,790 111,890 |
22,560 64,320 117,940 |
20,920 59,630 109,760 |
22,130 63,090 115,690 |
48 | 11,960 34,090 64,590 |
14,200 40,470 76,680 |
14,790 42,160 79,870 |
15,070 42,950 81,380 |
- 河原町 - |
|||||
21,600 61,560 111,890 |
22,860 65,150 117,940 |
21,190 60,390 109,760 |
22,420 63,910 115,690 |
49 | 12,060 34,380 65,130 |
14,350 40,900 77,490 |
14,950 42,610 80,730 |
15,240 43,440 82,300 |
||||||
21,890 62,370 111,890 |
23,150 66,000 117,940 |
21,470 61,180 109,760 |
22,710 64,740 115,690 |
50 | 12,160 34,660 65,670 |
14,500 41,330 78,300 |
15,110 43,070 81,600 |
15,400 43,890 83,160 |
||||||
22,360 63,710 120,720 |
23,660 67,430 127,750 |
21,930 62,500 118,420 |
23,210 66,150 125,320 |
51 | 12,250 34,920 66,150 |
14,650 41,760 79,110 |
15,270 43,520 82,460 |
15,560 44,350 84,030 |
||||||
22,780 64,950 123,040 |
24,110 68,710 130,190 |
22,350 63,710 120,700 |
23,650 67,400 127,710 |
52 | 12,330 35,150 66,590 |
14,800 42,180 79,920 |
15,420 43,950 83,270 |
15,710 44,780 84,840 |
||||||
23,140 65,960 124,970 |
24,490 69,790 132,230 |
22,700 64,700 122,590 |
24,020 68,400 129,710 |
53 | 12,410 35,370 67,020 |
14,950 42,610 80,730 |
15,570 44,380 84,080 |
15,870 45,230 85,700 |
||||||
- 嵯峨嵐山 - |
23,630 67,330 128,520 |
25,000 71,260 135,010 |
23,180 66,050 126,070 |
24,520 69,900 132,440 |
54 | 12,490 35,600 67,450 |
15,100 43,040 81,540 |
18,720 44,810 84,890 |
16,020 45,660 86,510 |
|||||
24,010 68,410 128,520 |
25,400 72,400 136,080 |
23,550 67,110 126,070 |
24,920 71,020 133,490 |
55 | 12,570 35,830 67,880 |
15,250 43,470 82,350 |
15,870 45,230 85,700 |
16,170 46,090 87,320 |
||||||
24,430 69,620 128,520 |
25,840 73,640 136,080 |
23,960 68,290 126,070 |
25,350 72,240 133,490 |
56 | 12,660 36,090 68,370 |
15,350 43,750 82,890 |
15,990 45,580 86,350 |
16,300 46,460 88,020 |
||||||
24,790 70,660 128,520 |
26,230 74,760 136,080 |
24,320 69,310 126,070 |
25,730 73,340 133,490 |
57 | 12,740 36,310 68,800 |
15,450 44,040 83,430 |
16,110 45,920 87,000 |
16,420 46,800 88,670 |
||||||
25,270 72,030 128,520 |
26,740 76,220 136,080 |
24,790 70,660 126,070 |
26,230 74,770 133,490 |
58 | 12,820 36,540 69,230 |
15,550 44,320 83,970 |
16,230 46,260 87,650 |
16,540 47,140 89,320 |
||||||
25,640 73,080 128,520 |
27,140 77,330 136,080 |
25,150 71,690 126,070 |
26,620 75,860 133,490 |
59 | 12,900 36,770 69,660 |
15,650 44,610 84,510 |
16,350 46,600 88,290 |
16,660 47,490 89,970 |
||||||
26,060 74,270 128,520 |
27,580 78,600 136,080 |
25,560 72,860 126,070 |
27,050 77,100 133,490 |
60 | 12,990 37,030 70,150 |
15,750 44,890 85,050 |
16,470 46,940 88,940 |
16,780 47,830 90,620 |
||||||
km | ||||||||||||||
1997.4.1改定 | 1989.4.1改定 | 1989. 4.1 改定 |
1991. 11.20 改定 |
1995. 9.1 改定 |
1997. 4.1 改定 |
|||||||||
電特 | 幹線 | 電特 | 幹線 | |||||||||||
26,410 75,290 142,670 |
27,950 79,670 150,930 |
25,910 73,860 139,950 |
27,420 78,150 148,060 |
61 | 13,050 37,200 70,470 |
15,850 45,180 85,590 |
16,590 47,290 89,590 |
16,910 48,200 91,320 |
||||||
26,800 76,370 144,700 |
28,360 80,830 153,160 |
26,290 74,920 141,940 |
27,820 79,290 150,240 |
62 | 13,110 37,370 70,800 |
15,950 45,460 86,130 |
16,710 47,630 90,240 |
17,030 48,540 91,970 |
||||||
27,240 76,370 144,700 |
28,820 82,150 155,640 |
26,720 76,150 144,280 |
28,270 80,590 152,680 |
63 | 13,170 37,540 71,120 |
16,050 45,750 86,670 |
16,830 47,970 90,890 |
17,150 48,880 92,610 |
||||||
27,620 78,710 149,120 |
29,220 83,290 157,810 |
27,090 77,210 146,280 |
28,660 81,700 154,800 |
64 | 13,230 37,710 71,450 |
16,150 46,030 87,210 |
16,950 48,310 91,530 |
17,270 49,220 93,260 |
||||||
28,120 80,150 151,200 |
29,760 84,810 160,270 |
27,580 78,620 148,320 |
29,190 83,190 157,220 |
65 | 13,290 37,880 71,770 |
16,250 46,320 87,750 |
17,070 48,650 92,180 |
17,400 49,590 93,960 |
||||||
28,490 81,220 151,200 |
30,150 85,960 160,270 |
27,950 79,670 148,320 |
29,580 84,320 157,220 |
66 | 13,360 38,080 72,150 |
16,350 46,600 88,290 |
17,190 49,000 92,830 |
17,520 49,940 94,610 |
||||||
28,880 82,300 151,200 |
30,550 87,090 160,270 |
28,330 80,730 148,320 |
29,970 85,430 157,220 |
67 | 13,420 38,250 72,470 |
16,450 46,890 88,830 |
17,310 49,340 93,480 |
17,640 50,280 95,260 |
||||||
29,320 83,560 151,200 |
31,020 88,400 160,270 |
28,760 81,970 148,320 |
30,430 86,720 157,220 |
68 | 13,480 38,420 72,800 |
16,550 47,170 89,370 |
17,430 49,680 94,130 |
17,760 50,620 95,910 |
||||||
29,760 84,810 151,200 |
31,490 89,750 160,270 |
29,190 83,190 148,320 |
30,890 88,040 157,220 |
69 | 13,540 38,590 73,120 |
16,650 47,460 89,910 |
17,550 50,020 94,770 |
17,890 50,990 96,610 |
||||||
30,200 86,070 151,200 |
31,950 91,060 160,270 |
29,620 84,430 148,320 |
31,340 89,330 157,220 |
70 | 13,600 38,760 73,440 |
16,750 47,740 90,450 |
17,670 50,360 95,420 |
18,010 51,330 97,260 |
||||||
30,450 86,780 164,430 |
32,220 91,840 174,010 |
29,870 85,130 161,300 |
31,610 90,090 170,700 |
71 | 13,660 38,940 73,770 |
16,850 48,030 90,990 |
17,770 50,650 95,960 |
18,110 51,620 97,800 |
||||||
30,960 88,250 167,220 |
32,770 93,400 176,970 |
30,370 86,570 164,030 |
32,150 91,620 173,600 |
72 | 13,730 39,140 74,150 |
16,950 48,310 91,530 |
17,870 50,930 96,500 |
18,210 51,900 98,340 |
||||||
31,320 89,270 169,140 |
33,150 94,480 179,000 |
30,720 87,570 165,920 |
32,520 92,680 175,590 |
73 | 13,790 39,310 74,470 |
17,050 48,600 92,070 |
17,970 51,220 97,040 |
18,310 52,190 98,880 |
||||||
31,770 90,530 171,520 |
33,610 95,790 181,510 |
31,160 88,810 168,250 |
32,970 93,970 178,050 |
74 | 13,850 39,480 74,790 |
17,150 48,880 92,610 |
18,070 51,550 97,580 |
18,420 52,500 99,470 |
||||||
32,110 91,510 173,880 |
33,980 96,840 183,480 |
31,500 89,770 170,570 |
33,330 95,000 179,990 |
75 | 13,910 39,650 75,120 |
17,250 49,170 93,150 |
18,170 51,790 98,120 |
18,520 52,790 100,010 |
||||||
32,620 92,980 173,880 |
34,530 98,390 184,460 |
32,000 91,210 170,570 |
33,870 96,520 180,950 |
76 | 13,970 39,820 75,440 |
17,350 49,450 93,690 |
18,270 52,070 98,660 |
18,620 53,070 100,550 |
||||||
32,990 94,030 173,880 |
34,920 99,510 184,460 |
34,250 97,610 180,950 |
32,360 92,240 170,570 |
77 | 14,030 39,990 75,770 |
17,450 49,740 94,230 |
18,370 52,360 99,200 |
18,720 53,360 101,090 |
||||||
33,420 95,250 173,880 |
35,360 100,790 184,460 |
34,690 98,870 180,950 |
32,780 93,440 170,570 |
78 | 14,100 40,190 76,140 |
17,550 50,020 94,770 |
18,470 52,640 99,740 |
18,820 53,640 101,630 |
||||||
33,850 96,490 173,880 |
35,810 102,080 184,460 |
33,210 94,650 170,570 |
35,130 100,140 180,950 |
79 | 14,160 40,360 76,470 |
17,650 50,310 95,310 |
18,570 52,930 100,280 |
18,930 53,960 102,230 |
||||||
34,280 97,710 173,880 |
36,280 103,390 184,460 |
33,630 95,850 170,570 |
35,590 101,420 180,950 |
80 | 14,220 40,530 76,790 |
17,750 50,590 95,850 |
18,670 53,210 100,820 |
19,030 54,240 102,770 |
||||||
km | ||||||||||||||
1997.4.1改定 | 1989.4.1改定 | 1989. 4.1 改定 |
1991. 11.20 改定 |
1995. 9.1 改定 |
1997. 4.1 改定 |
|||||||||
電特 | 幹線 | 電特 | 幹線 | |||||||||||
34,890 99,440 188,420 |
36,910 105,220 199,370 |
34,230 97,550 184,830 |
36,210 103,220 195,570 |
81 | 14,280 40,700 77,120 |
17,850 50,880 96,390 |
18,770 53,500 101,360 |
19,130 54,530 103,310 |
||||||
35,330 100,610 190,630 |
37,350 106,450 201,680 |
34,630 98,690 187,000 |
36,640 104,420 197,840 |
82 | 14,340 40,870 77,120 |
17,950 51,160 96,930 |
18,870 53,780 101,900 |
19,230 54,810 103,850 |
||||||
35,710 101,780 192,840 |
37,790 107,710 204,070 |
35,030 99,840 189,170 |
37,070 105,660 200,180 |
83 | 14,400 41,040 77,760 |
18,050 51,450 97,470 |
18,970 54,070 102,440 |
19,330 55,100 104,390 |
||||||
36,130 102,970 192,840 |
38,230 108,960 206,450 |
35,440 101,010 191,390 |
37,500 106,880 202,520 |
84 | 14,470 41,240 78,140 |
18,150 51,730 98,010 |
19,070 54,350 102,980 |
19,440 55,410 104,980 |
||||||
36,620 104,350 198,070 |
38,750 110,430 208,650 |
35,920 102,360 194,300 |
38,010 108,330 204,680 |
85 | 14,530 41,420 78,470 |
18,250 52,020 98,550 |
19,170 54,640 103,520 |
19,540 55,690 105,520 |
||||||
37,030 105,530 198,070 |
39,180 111,660 208,650 |
36,320 103,520 194,300 |
38,430 109,530 204,680 |
86 | 14,590 41,590 78,790 |
18,350 52,300 99,090 |
19,270 54,920 104,060 |
19,640 55,980 106,060 |
||||||
37,440 106,720 198,070 |
39,610 112,920 208,650 |
36,730 104,690 194,300 |
38,860 110,770 204,680 |
87 | 14,650 41,760 79,110 |
18,450 52,590 99,630 |
19,370 55,210 104,600 |
19,740 56,260 106,600 |
||||||
37,850 107,880 198,070 |
40,050 114,160 208,650 |
37,130 105,830 194,300 |
39,290 111,990 204,680 |
88 | 14,710 41,930 79,440 |
18,550 52,870 100,170 |
19,470 55,490 105,140 |
19,840 56,550 107,140 |
||||||
38,260 109,060 198,070 |
40,490 115,400 208,650 |
39,720 113,200 204,680 |
37,530 106,980 194,300 |
89 | 14,770 42,100 79,760 |
18,650 53,160 100,710 |
19,570 55,780 105,680 |
19,950 56,860 107,730 |
||||||
38,670 110,220 198,070 |
40,920 116,620 208,650 |
37,930 108,120 194,300 |
40,140 114,400 204,680 |
90 | 14,840 42,300 80,140 |
18,750 53,440 101,250 |
19,670 56,060 106,220 |
20,050 57,150 108,270 |
||||||
39,000 111,180 210,640 |
41,280 117,640 222,900 |
38,260 109,060 206,630 |
40,490 115,400 218,650 |
91 | 14,900 42,470 80,460 |
18,850 53,730 101,250 |
19,770 56,350 106,760 |
20,150 57,430 108,810 |
||||||
39,470 112,490 213,140 |
41,770 119,050 225,560 |
38,720 110,350 209,080 |
40,970 116,780 221,260 |
92 | 14,960 42,640 80,790 |
18,950 54,010 102,330 |
19,870 56,630 107,300 |
20,250 57,720 109,350 |
阪急の通勤定期券のうち、3ヵ月定期券は「1ヶ月定期運賃×3−5%(1ヵ月定期運賃の2.85倍)」の値段、6ヶ月定期券は「1ヵ月定期運賃×6−10%(1ヵ月定期運賃の5.4倍)」の値段(それぞれ、10円未満の端数を切り上げ)となっています。
JRの通勤定期券も、3ヵ月定期は概ね「1ヵ月定期運賃×3−5%」程度の値段ですが、6ヶ月定期券だけは、ある一定の距離のあいだ値段が変わらないケース(例えば、85〜90km)が多々あります。また、45kmまでのJRの6ヶ月定期運賃は、民鉄のそれより割引率が高く、1ヵ月定期運賃の5倍に満たないケースがほとんどです。そのため、特に定期運賃が拮抗している短距離区間において、1ヶ月定期・3ヵ月定期では阪急の方が安くても、6ヶ月定期ではJRの方が安いケースが多発しています。
1989年4月1日の運賃改定時点では、普通運賃と同様、通勤定期運賃(以下、「定期運賃」「定期券」は、それぞれ「通勤定期運賃」「通勤定期券」を指すものとします)も総じて阪急の方が安く、JRの方が安い区間はごく一部に限られていました。JR電車特定区間との比較で阪急の方が高いのは、8・9・12〜14kmの6ヶ月定期券と、10・15kmの全定期券(1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月定期券)だけです。この時、普通運賃で阪急の方が高かったのは10・15kmのみでしたから、JRの6ヶ月定期券の割引率の高さが影響していることがわかります。また、普通運賃ではまだJRの方が高かった「大都市特定区間の運賃」でも、大阪〜摂津富田が6ヶ月定期券で、大阪〜高槻が全定期券で、JRの方が安くなっていました。
1991年11月20日の阪急の運賃改定に向けての申請は、普通運賃の改定率(18.8%)より、定期運賃の改定率(21.1%)が高く設定され、定期運賃の普通運賃に対する割引率が幾分下げられる(44.9%→43.6%)内容でした。その後、実際に運賃が認可された際には、普通運賃は毎度のことながら申請よりも改定額が圧縮された対して、定期運賃は申請通りに認可されました。その結果、認可された定期運賃の普通運賃に対する割引率は、改定前よりも一気に4%も下がり、40.9%となりました。余談ですが、この割引率低下に伴って、週に五日出勤し、我が家と勤務先との往復だけに鉄道を利用するような場合には、普通回数券を使った方が安くなるケースが発生し、定期券利用から回数券利用へシフトする動きが出てきました。その後の週休二日制の普及によって、この動きにさらに拍車がかかることになります。
この運賃改定と大幅な割引率の低下によって、改定を実施していなかったJRの通勤定期運賃との逆転現象が一気に進み、2・4・16〜19kmの6ヶ月定期券と、3・5〜15・20kmの全定期券でJR電車特定区間の方が安くなりました。つまり、6ヶ月定期券については、2〜20kmまでの区間で、JRの方が安くなることになります。また、ここで注目されるのは「大都市特定区間の運賃」が設定されている大阪〜三ノ宮や、大阪〜宝塚間の定期運賃です。それまでは阪急の方が全定期券で安かったものが、この改定で1ヶ月定期券・3ヶ月定期券は辛うじて阪急が安いままだったものの、6ヶ月定期券は逆転しました。そのため、それまで明石方面あるいは三田方面から大阪梅田へ通勤する場合に、三ノ宮・宝塚でJRの定期券を打切って、それ以東は阪急の定期券を使う方が、かえって定期代が安くつく場合が少なからずあり、また実際に乗り換える人の姿が見かけられましたが、この運賃改定によって、6ヵ月定期に関しては、むしろ全行程JRを利用し、神戸・宝塚で定期券を分割した方が安くなっています。また、大阪〜摂津富田は全定期券ともJRの方が安くなり、大阪〜京都でも6ヵ月定期は阪急梅田〜烏丸・河原町より安くなりました。
1995年9月1日の阪急の運賃改定に向けての申請でも、普通運賃の改定率(15.7%)より、定期運賃の改定率(20.2%)が高く設定され、定期運賃の普通運賃に対する割引率は下げられる(40.9%→37.9%)内容でした。運賃が認可された際には、前回と異なり、普通運賃・定期運賃ともに改定額が圧縮されましたが、普通運賃の改定率(11.3%)より、定期運賃の改定率(15.6%)の方が高く認可されたため、定期運賃の普通運賃に対する割引率は下がっています。
この運賃改定で、逆転現象はさらに一層進み、21〜25kmの6ヶ月定期券と、1〜20kmの全定期券で、JR電車特定区間の方が安くなっています。また、前回6ヶ月定期券のみ逆転した大阪〜三ノ宮や大阪〜宝塚の定期運賃も完全に逆転し、全定期券でJRの方が安くなりました。このため、大阪〜甲南山手・摂津本山・住吉・六甲道が6ヵ月定期のみJRが安いほかは、大阪を起点に三ノ宮までの各駅で、また同じく宝塚までの各駅でも、全定期券ともJR定期運賃が安くなっています。この段階で阪急平野は、完全に逆転現象に包囲されました。
1997年4月1日には、両社ともに運賃を改定していますが、これは消費税率の改定(3%→5%)に伴うもので、消費税加算前の運賃に5%を加えた金額となっています。よって、前回の運賃改定から形勢に全く変化はありません。このとき改定された定期運賃に関しては、「定期運賃の比較(関西版)」で取り上げましたので、そちらもあわせてご覧ください。
1987年のJR発足後、関西エリアではJR西日本の一人勝ちと評される昨今ですが、1990年代に入ってからの、関西の鉄道を取り巻く環境の変化としては…
…など、都市間だけでなく、都心から郊外へと続く路線を持つJRに追い風が吹く環境が整いつつありました。この傾向は、なにもJRに限ったことだけではなく、阪急宝塚線のダイヤを例にとると、箕面線直通の準急が大幅に本数を減らし、残った準急もラッシュ時のピーク時間帯を外される一方、日生エクスプレスは増発や運転間隔の適正化などが行なわれた、という現象にも見られます。
また、「阪急の(阪神間)直通客はかつて年間1200〜1300万人あったものが今は1000万人ぐらいになっています。10年ぐらいの長い期間で見ると500万人近く減っているかもしれません(鉄道ピクトリアル 1998.12臨時増刊号 P.19)」が、もし「有史以来の輸送人員を記録し(同書 P.16)」た1991年度(約8億1000万人)に阪神間直通客が1300万人いたとしても全体の約1.6%に過ぎません。神戸・宝塚・京都の各線系統でおおよそ輸送人員は三分されますが、それでも計算上は今津線・甲陽線・伊丹線を含む神戸線系統の輸送人員の5%程度を占めるに過ぎません。JRの駅とまさに隣接し、阪急の乗降客数ランキングで万年1位・長らく2位を占める梅田・三宮間でさえ、この程度の数値であることから、「競合」が両社に与える影響は、路線や駅の近接具合と比較して、必ずしも大きいとはいえないようです。
さて、鉄道ピクトリアル1998年12月号 P.23の図-2であったり「JR西日本ホームページ → 企業概要 → データで見るJR西日本 → 鉄道事業 → 輸送」に掲載されているJR西日本(在来線)の輸送人員に関するデータや、鉄道ピクトリアル1998年12月臨時増刊号 P.28の表-2に掲載されている阪急の輸送人員のデータを比較すると、1992〜1995年こそJRが輸送人員を増やし、民鉄が減らしていたものの、それ以外は共に増えるか減るかしていたことが読み取れます。また、阪急では「輸送人員全体としては1991年をピークに減少に転じたわけですが、阪急の場合はその後も定期外旅客は僅かとはいえ右肩上がりでした。1996年度は定期外旅客が…<中略>…開びゃく以来のピークを記録し(同書 P.16)」ており、一方的な「阪急の乗客減と、JRの乗客増」という単純な構図ではなかったようです。しかも、1996年度は(おそらく1995年度も)「復興要員によるある種の特需(同書 P.16)」で、「災害復興要員の利用が多かったことも定期外旅客が増えた要因(同書 P.17)」だったので除外するとしても、1992〜94年は、総輸送人員が減り、定期客が減る一方、定期外客に関しては増えていたことになります。
このように、決して形勢が一方的ではなかった上に、定期客と定期外客とで異なる反応を示す現象を、定期客・定期外客に関係無く提供される車両やダイヤで説明するのは無理があるのではないか、と思ったのが、運賃の比較への第一歩でした。改めて考えてみると…
…などなど、JR化後の「常識」とはかけ離れた、にわかには信じられないような現象が多く見られました。当時は決して「転換クロスであること」「所要時間が短いこと」が利用を促進する主因ではなかったことになります。そのため、現在のJRの好調を車両面やダイヤ面から説明するには、どこかで乗客の意識が「昔はロングでもよかったけど、今はクロスの方がいい」「昔は遅くてもよかったけど、今は早い方がいい」というように、180度転換している事を、何らかの形で明確に示さなければならなくなります。また、JRに関しては、京阪神間のデータイムのダイヤは国鉄末期から実質的にほとんど変わっていませんし、大阪から神戸・宝塚・京都方面の各駅停車は現在でも国鉄型車両ばかりですが、それでも輸送人員は増えたことから、やはり車両面やダイヤ面からはJRの好調を説明できません。
しかし、運賃の比較と、そこから導き出される運賃逆転現象を使えば、少なくともこの10年間は、「運賃」を基準とした比較で説明が可能です。1991年や1995年に見られる輸送人員増減の傾向に関する大きな変化や、阪急における定期客と定期外客の増減に関する傾向の違いなど、阪急他民鉄の運賃改定時期や、それに伴う運賃逆転現象との関連が見られます。
このことから、本稿では、『必ずしも大きなウェイトを占めている訳ではない「競合」にとって、最も大きな影響を及ぼすのは第一に「運賃」であり、運賃差が小さい時にダイヤ面や車両面でのサービスレベルが影響を及ぼす』と結論付けたいと思います。