No.5　春日野道（阪急神戸本線）

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　ある曇りの日。終着駅まであと一駅のこの駅に、小首をかしげながら滑り込んできた普通電車。10分も待てばやってくる電車の到着に、何をするともなくベンチに座っていた乗客が一人、乗るべき列車かどうかを確認するかのように首を伸ばして立ち上がりました。

　ここは、阪急神戸線に加えて、ＪＲ神戸線（東海道本線）の複々線も並ぶ、三複線区間。俊足自慢の各列車が次々と高速で通過する中、唯一ここで歩みを止めるのが阪急神戸線の普通です。西へ向かうそのほとんどが、ここからラストスパート。昼間なら約10分後には、このホームの反対側で、またこの編成が歩みを止めることになります。

［阪急7000系(7127)普通 三宮ゆき］

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