地球温暖化の影響からか、関西地方では近年、11月後半〜12月前半に紅葉のシーズンをむかえるようになっています。それに対応するように、2002年には、臨時特急「いい古都エクスプレス」運行を柱とする阪急京都線の臨時ダイヤ適用日が、11月23日(土・祝)・24日(日)・30日(土)・12月1日(日)に設定されました。
ところが、2002年は例年と異なり11月に入って一気に冷え込んだことから、11月の半ばには紅葉が見頃をむかえました。嵐山線は、11月9日(土)・10日(日)・16日(土)・17日(日)にも臨時増発ダイヤが設定されましたが、京都線は通常の土休日ダイヤのままでした。
そこで今回は、通常のダイヤのまま秋の行楽輸送にあたる阪急京都線各列車(一部)の様子をデジタルカメラで記録し、レポートします。撮影場所は大山崎〜長岡天神にある円明寺上一番踏切付近、日時は2002年11月17日(日)10時20分〜12時00分です。
写真は、高槻市で接続する特急と急行のそれぞれ河原町行を、ペアにしております。また、各列車を比較するときの都合と、見た目のわかりやすさから、基本的に大阪方の先頭車(つまり、最後尾車両)で統一しております。
なお、太陽のあたる側(午前中なので、線路の東側)は、ほとんどブラインドが上げられていて車内の様子がわからなかったため、反対側(同じく西側)から逆光の状態で撮影しております。そのため、写真が全体的に暗くなっております。あらかじめご了承ください。
写真ではわかりにくいですが、この3ドア特急は、扉付近はもちろん通路にもビッシリと立ち客がおり、それこそラッシュ時を思わせるほど混雑していました。それでもほぼ定時で走っており、さすが3ドア車だと思いました。
急行は、扉付近に立ち客はいるものの、全体的にかなり余裕があります。窓から向こう側が見通せるあたり、特急とは混雑率に格段の差があることがわかります。
以下、全ての写真に自転車が写っていますが、これは私が現地まで移動するのに使った自転車です(^^;。
こちらも、立ち客がいっぱいですが、通路の真ん中あたりはやや余裕があるようです。そのかわり、扉付近の混雑は、3ドア特急以上のものがありました。足取りは快調でしたが、やはり乗降に手間取ったのでしょう、約2分遅れでした。
急行の写真は、京都方の先頭車ですが、これは「どうせ撮影するなら両先頭車とも撮ってしまおう」と欲張った結果、大阪方の先頭車の撮影に失敗したためです(^^;。参考までに掲載しておきます。
特急も急行も、これまでと同じような傾向です。この特急も、約2分遅れでした。
特急は、通路中央部にやや隙間が目立つ状態になってきましたが、それでも扉付近の混雑は相当なもので、やはり約2分の遅れでした。
そろそろピークを超えたのか、特急の混雑が若干マシになり、ほぼ定時で走ってくるようになりました。大阪方の先頭車の通路には、人がいない部分が見えるようになりました。
…と思ったら、また約2分ほど遅れて特急がやってきました。梅田ゆきの急行とすれ違っているため見えにくいですが、大阪方の先頭車は、1本前の特急より空いています。
このあたりから、こちら側のブラインドが上げられるようになり、車内が見通しにくくなってきました。通路に立つ人は随分少なくなり、扉付近にも余裕が見え始めています。ほぼ定時でした。
あいだに6本挟んで、久々の3ドア特急。7300系は、着席数が6300系(補助席を含む)より20人分ほど少ないので、立ち客が多く見えます。それでも午前中のピークをすぎたようで、約1時間前と比較すると、混雑の度合いにかなりの差があります。ほぼ定時でした。
6300系でも、そろそろ通路の中央付近に立ち客が見あたらなくなってきました。ほぼ定時でした。
臨時ダイヤであれば午前中の臨時特急「いい古都エクスプレス」が走っている時間帯(臨時特急の梅田発の時刻は、午前中が9時13分〜11時13分まで20分間隔)の特急の混雑度を見ましたが、2002年11月17日(日)に関しては、特に臨時特急「いい古都エクスプレス」の力を借りなくても対応できているように見えました。また、急行の状況を見る限り、「特急に乗り切れなかったので急行に乗った」という人は、ほとんどいないように見えます。
臨時特急「いい古都エクスプレス」が運行される日にも同様に調査して、臨時特急が「あるとき」と「ないとき」の比較ができればと思います。
第1回(鉄道):物集女踏切&新駅レポート
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