2003年は、大阪市営交通が開業して100年目にあたる、節目の年。地下鉄や市バスの車両正面には、一般から公募されたシンボルマークにキャッチフレーズ「かがやく未来へ夢のせて 市営交通100周年」が添えられた円形のステッカーが貼られています。
1969年の堺筋線開通とともに90両が登場した大阪市交60系は、8連化に伴う編成の組替えや老朽化に伴う66系への置き換えなどを理由に数を減らし、市営交通100周年の年をむかえることができたのは2編成16両のみとなりました。「頬紅」として親しまれた正面窓下の真っ赤なアルマイト板は、ラインカラー導入とともにブラウンに変更されたものの、その後の多くの鉄道車両に参考にされることとなる斬新な正面デザインは、オリジナルのまま健在です。
[大阪市交通局60系(6003)天下茶屋ゆき]