2004年11月12日(金)初出
2004年8月1日、PiTaPa(ピタパ)のサービスが正式に開始されました。それにあわせて、PiTaPa対応の券売機が登場しましたが、先に登場したラガールカードの発行・使用ができないタイプに加えて、それらが可能になったタイプが登場しました。そのレポートです。写真は全て、西向日駅西改札口のPiTaPa対応券売機です。
ラガールカード非対応の券売機(クローズアップPiTaPa対応券売機)と比較しながらご覧いただくと、違いがわかりやすいかと思います。
このきっぷ売場には券売機が二台設置されており、左が従来型券売機、右が定期券発売機能つき券売機でしたが、そのうち従来型券売機がPiTaPa情報照会機能つき券売機に置き換えられました。このため、いずれの券売機もタッチパネル型となりました。主にこのようなところから、ラガールカード対応のPiTaPa情報照会つき券売機が設置されるようです。西向日駅では、東改札口のきっぷ売場も同様でしたので、この駅からは押ボタン式の券売機がなくなったことになります。
短い時間でしたが、見ていた限りでは、PiTaPa情報照会機能つき券売機を使う人のほうが多く、定期券発売機能つき券売機を使った人は回数券カードを購入した人のみでした。従来型券売機が設置されていたときから、定期券発売機能つき券売機を使う人は少なく、タッチパネルより押ボタンのほうが好まれるのかと思っていましたが、タッチパネル型の券売機ばかりになったらといって必ずしも均等な頻度で使われるわけではないようです。
基本的には、ラガールカード非対応タイプと同じ仕様ですが、ラガールカードをはじめとするスルッとKANSAIカードが使用できるため、細部に違いがあります。
余談ですが、2004年11月1日から新札の一般への流通が開始されたため、それへの対応状態を示したシールが全券売機・精算機の紙幣投入口近くに貼られています。
発行できる券種に「きっぷ」「回数券」と並んで「ラガールカード」が加えられています。ラガールカード非対応タイプの上部パネルとの違いを、比較してみてください。なお、連絡きっぷ・連絡回数券は、ラガールカード非対応タイプでも発券できるように変更されており、既に「連絡」の部分を隠すように貼られていたテープは剥がされています。
ちなみに、見本のラガールカードを買ってみると、裏面の印字はこんな感じでした。
従来型券売機発行のラガールカードでも、定期券発売機能つき・高額紙幣対応券売機発行のものでも、あるいは本社発行のものでも見たことのないフォントです。
券売機の近くには、回数券のタイプが張り紙で案内されています。どのPiTaPa情報照会機能つき券売機の近くにもこのような内容の張り紙があるのですが、それだけ「タッチパネル型の券売機=回数券カード」という印象がかなり浸透しているということでしょうか。
PiTaPa対応改札機にも設置されていたカメラが、PiTaPa情報照会機能つき券売機にも設置されています。黒い部分の中央に丸いレンズ部分がうっすらと写っているのですが、わかるでしょうか。
基本的には、ラガールカード非対応タイプのタッチパネルや枚数ボタンと同じです。タッチパネルの表示内容のみが、ラガールカード対応のものへと変更されています。表示内容の違いを比較してみてください。
なお、先にも触れましたが、ラガールカード非対応タイプのものでも連絡きっぷ・連絡回数券が発券されるようになったため、そちらにもタッチパネルには他社線連絡ボタンが表示されるようになっています。他社線連絡ボタンに「大阪地下鉄」「OTS」「南海関西空港」が含まれているのは、京都線の河原町〜崇禅寺間の各駅と千里線・嵐山線の全駅のみです。
ラガールカード非対応タイプとの違いは、ラガールカードをはじめとするスルッとKANSAI対応カードの投入・排出口が設置されているか否かのみです。カード投入・排出口の左側には、スルッとKANSAIカードとラガールカードのロゴを中心としたイラストが書かれています。
定期券発売機能つき券売機・高額紙幣対応券売機や、PiTaPa情報照会機能つき券売機は、旧札はもちろんのこと、2004年11月1日より一般への流通が始まった新札にも対応していますが、従来型券売機では新札対応の予定がないようです。
新聞記事(asahi.com関西)によると、新札対応に関して「券売機すべてが切り替わるのは来年度以降」とのことですが、それまでに新札対応の予定がない従来型券売機は全て置き換えられる、ということなのでしょうか。
一方で、私が見た限り、精算機は新札対応となっているようです。
第13回(鉄道):クローズアップPiTaPa対応券売機
第12回(鉄道):天六でPiTaPa
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第1回(鉄道):物集女踏切&新駅レポート