第16回:阪急PiTaPa専用自動改札機レポート

U.R.L. 2005年8月2日(火)初出
2006年2月5日(日)追加

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 鉄道利用時のPiTaPa(ピタパ)サービスが、阪急と同時に開始された京阪では、既にPiTaPa専用自動改札機が導入されていましたが、約1年遅れで阪急にも登場しました。

 阪急沿線情報紙TOKK8月1日号内のLineaによると、導入されるのは、梅田(3階・2階中央・茶屋町口)、三宮(東)、川西能勢口(西)、高槻市の各改札口に1台づつとのこと。そのうち、梅田2階中央改札口のPiTaPa専用自動改札機を、ここでは取り上げます。


PiTaPa専用自動改札機

 梅田の改札口は、自動改札機の設置台数が多いためか、各改札口毎の管理だけでなく、さらにその中でそれぞれ何群かに分けて管理されているようです。このPiTaPa専用自動改札機は、梅田2階中央改札口の、1号線(京都線)寄りから2群目の、3号機です。この付近は、主に降車用に設定された新型自動改札機が設置されているエリアです。ちなみにこの写真は、改札内から撮影したものです。

 隣接する新型自動改札機と比較すると、一見するとデザインが大きく異なるようですが、目につくところでは扉・リーダライタ・こどもランプ・ディスプレイの形状など、共通点も見られます。見た限りメーカーズプレートがありませんでしたので断定はできませんが、新型改札機と同じ東芝製ではないかと思われます。


正面

 京阪のPiTaPa専用自動改札機もそうでしたが、磁気化券では通過できないことをより明確に示すためか、これまでに例のないデザインとなっています。両社とも、やや近未来的なイメージを狙っているように感じられます。


LED

 「IC」という文字を入れるためでしょうか、近年導入されている一般的な自動改札機のLEDと比較して、縦に2倍ほどの面積に拡大されました。もっとも、その前の世代の自動改札機では、このサイズが一般的でしたので、元に戻ったと表現するほうが適切かもしれません。

 写真ではわかりにくいですが、実際には文字はもっと鮮明に見えます。


リーダライタ

 リーダライタそのものは、阪急の新型自動改札機とまったく同じもののようです。タッチする部分の「ピタッとふれてくださいIC」というデザインも、簡易改札機なども含めて阪急では共通のものです。

 一般的な自動改札機では磁気化券の投入口に当たる部分には、「IC専用」という緑色の文字が浮き上がるようになっています。写真ではわかりにくいですが、その手前側には「×」と表示される部分があります。京阪のPiTaPa専用自動改札機の例から考えて、おそらく、反対向きに通過する人がいる場合に点灯するものと思われます。


(2006年2月5日追加)

 進入禁止の場合の表示は、このようなものです。写真は、入場専用として運用されているICカード専用改札機の様子ですが、反対向きに通過する人がいる場合も同様の表示になります。


ディスプレイとカメラ

 情報表示用のディスプレイは設置されていますが、ICカード専用の自動改札機ですので、磁気化券の取り出し口はありません。こどもランプは、新型自動改札機と共通の形状で、京阪のPiTaPa専用自動改札機のこどもランプとは異なり、入場側・出場側ともに設置されています。

 また、阪急の新型自動改札機PiTaPa情報照会機能つき自動券売機で見られるようなカメラを内蔵していると思われる突起が見えます。


告知

IC専用改集札機を設置しております。当駅ではHANA PLUSカードなどのPiTaPa対応カード専用の改集札機を設置しております。ご利用方法は従来のICカード対応の改集札機と同じです。きっぷ・ラガールカード・定期券・回数券(回数券カード)などはご利用になれませんので、他の改集札機をご利用ください。

 付近の柱には、このような内容の告知が貼り出されています。改札内の柱に、改札外に向けて貼り出されているため、お世辞にも目につく場所とはいえません。


入出場兼用

 先にも触れたとおり、このPiTaPa専用自動改札機が設置されているのは、降車用に設定された新型自動改札機が設置されているエリアです。この写真は改札外から撮影したものですが、両隣の新型自動改札機が入場できないようにされているのに対して、PiTaPa専用自動改札機のみは入場も可能になっています。


ちなみに

 告知にも描かれていましたが、PiTaPa専用自動改札機の頭上には、このように「IC専用」と表示されています。これだけ見ていると結構目立っているように思えますが、これから切符を改札機に投入しようと、意識が下のほうに向かっている人の目には入らないことも多いようで、PiTaPa専用自動改札機に磁気化券を投入しようとする人も、かなりいました。


おまけ

 「IC専用」と表示されている部分には、もともと改札機の通過の可否を示す表示装置が設置されていました。この写真に写っているのがそれで、通過可能な場合には青い「○」、そうでない場合には赤い「×」が点灯します。

 かつてはほとんどの自動改札機設置改札口にありましたが、近年撤去が進み、最近ではほとんど見られなくなりました。


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