第22回:乗車率レポート(2007年秋:土休日ダイヤ)

U.R.L. 2007年11月19日(月)初出

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 2007年秋の行楽シーズンには、11月23〜25日の3日間、臨時ダイヤが実施される予定となっています。それとの比較用に、その前の週の土曜日の利用状況を、各列車・各車両の乗車率を連写画像を合成することで視覚化したものを使用して、レポートします。

 調査日は2007年11月17日(土)。気象庁の気象統計情報によると、京都(京都府南部)の天気は晴れ、最高気温17.5℃、最低気温4.4℃。

 撮影対象列車は、梅田を午前中(9時10分以降)に発車する河原町ゆき特急と、それと高槻市で接続する河原町ゆき準急と普通、計34列車。撮影場所は、阪急京都本線・長岡天神〜大山崎間の、ほぼ中間地点。ブラインドによって車内の様子が窺えなくなることを極力避けるため、逆光側からの撮影です。写真の向かって左側が河原町方面で、左側の車両を先頭に、列車は右から左へと走っています。


 各項では、2列車が一組となっています。これは、高槻市で準急または普通と接続を取る特急で、走ってきた順番どおりに掲載しています。

 各列車の通過時刻は、河原町寄りの先頭車を写した際に、カメラ内の時計が記録した時刻です。全て撮影し終えた約2時間後に日本標準時と照合したところ、カメラ内の時計は約15秒進んでいました。なお、このレポート内に掲載している列車の長岡天神発車時刻は、駅の時刻表によると、河原町ゆき特急は末尾0分、同じく準急・普通は末尾4分です。


梅田9時10分発の特急ほか

特急(3ドアロング車8連) 09:38:04通過

 空いてはいませんが、車内にはまだ余裕が見られます。列車の遅れはありません。

普通(8連) 09:43:07通過

 今回取り上げる列車の中では、唯一の普通です。空いています。


梅田9時20分発の特急ほか

特急(2ドア車8連) 09:48:55通過

 扉付近の混雑が目立つものの、通路中央付近まで立客で埋まるほどではありません。列車は、遅れています。

準急(8連) 09:53:38通過

 空いています。


梅田9時30分発の特急ほか

特急(3ドアクロス車8連) 09:58:39通過

 2ドア車ほど扉付近に集中せず、3ドアロング車ほど通路に立つ人はいません。どちらかというと3ドアロング車に近いですが、それらの間を取ったような状況です。列車は、少し遅れています。

準急(7連) 10:03:59通過

 空いています。


梅田9時40分発の特急ほか

特急(2ドア車8連) 10:08:42通過

 20分前の2ドア車特急より、若干乗客数が増えたでしょうか。列車は、少し遅れています。

準急(8連) 10:13:34通過

 空いています。


梅田9時50分発の特急ほか

特急(3ドアクロス車8連) 10:18:07通過

 20分前の3ドアクロス車特急より、若干乗客数が増えたでしょうか。列車の遅れはありません。

準急(8連) 10:23:10通過

 空いています。


梅田10時00分発の特急ほか

特急(2ドア車8連) 10:29:54通過

 徐々に乗客数は増えてきています。列車は、かなり遅れています。

準急(7連) 10:34:33通過

 空いています。


梅田10時10分発の特急ほか

特急(3ドアロング車8連) 10:38:04通過

 本格的な混雑となりうる時間帯に入っていますが、若干の余裕も見られます。列車の遅れはありません。

準急(8連) 10:43:05通過

 空いています。


梅田10時20分発の特急ほか

特急(2ドア車8連) 10:50:31通過

 扉付近から通路にかけての混雑が増しているようです。列車は、相当遅れています。

準急(8連) 10:55:34通過

 少々の増加は見られるものの、空いています。


梅田10時30分発の特急ほか

特急(3ドアクロス車8連) 10:58:44通過

 極端な混雑に見舞われている様子はありません。列車は、少し遅れています。

準急(7連) 11:03:22通過

 元に戻りました。空いています。


梅田10時40分発の特急ほか

特急(2ドア車8連) 11:09:44通過

 大きな変化はありません。列車は、かなり遅れています。

準急(8連) 11:14:23通過

 空いています。


梅田10時50分発の特急ほか

特急(3ドアロング車8連) 11:18:18通過

 ところどころ余裕が見えます。列車に遅れはありません。

準急(7連) 11:22:49通過

 空いています。


梅田11時00分発の特急ほか

特急(2ドア車8連) 11:28:58通過

 20分前の2ドア特急と比較して、少し減ったようです。列車は、遅れています。

準急(8連) 11:33:23通過

 空いています。


梅田11時10分発の特急ほか

特急(3ドアクロス車8連) 11:38:21通過

 時間の経過に伴って日の射す方向が変わってきたため、こちら側の日除けも多く閉じられるようになってきましたが、大きな変化はないように見えます。列車は、少し遅れています。

準急(7連) 11:43:02通過

 空いています。


梅田11時20分発の特急ほか

特急(2ドア車8連) 11:49:07通過

 河原町寄りの車両を中心に、減っています。列車は、遅れています。

準急(8連) 11:53:52通過

 空いています。


梅田11時30分発の特急ほか

特急(3ドアロング車8連) 11:57:57通過

 河原町寄りの車両を中心に、着席客より立ち客のほうが少ない車両もあります。列車に遅れはありません。

準急(8連) 12:02:39通過

 空いています。


梅田11時40分発の特急ほか

特急(2ドア車8連) 12:09:44通過

 梅田寄りの車両でも、減ってきました。列車は、かなり遅れています。

準急(8連) 12:14:14通過

 空いています。


梅田11時50分発の特急ほか

特急(3ドアロング車8連) 12:17:59通過

 全体的に余裕があります。列車の遅れはありません。

準急(7連) 12:23:02通過

 空いています。


まとめ

 2007年秋の臨時ダイヤの一週間前の状況ですが、人出がピークをむかえていないのか、混雑する時間帯は短めで、準急や普通への利用の転移も見られることなく、通常ダイヤで対応できる輸送量という印象です。

 一方、2ドア車の特急の遅れが目立つ傾向に変わりはありませんでした。今回取り上げた特急17列車について、使用車種と通過時刻(30秒毎)をまとめると、下表のようになります。

通過時刻\車種 2ドア車 3ドア車
クロス車 ロング車
末尾7分 30〜59秒 - - 2本
末尾8分 0〜29秒 - 2本 3本
30〜59秒 3本 2本 -
末尾9分 0〜29秒 1本 - -
30〜59秒 3本 - -
末尾0分 0〜29秒 - - -
30〜59秒 1本 - -

 おおむね梅田10時00分〜11時00分発の特急が混雑のピークとなるのですが、3ドアでは、クロス車でも少しの遅れまで、ロング車に関しては全くの遅れなしで走っているのに対して、2ドア車だけが極端に遅れて走っていることがわかります。

 翌週の臨時ダイヤでは、河原町ゆきに関しては、2ドア車の特急の直前に「快速 いい古都エクスプレス」が増発運行されることになります。かつての臨時特急「いい古都エクスプレス」とは異なり、「快速 いい古都エクスプレス」は桂にも停車するため、行楽シーズンには多くを占める嵐山方面への利用者の特急からの転移が考えられます。これが、2ドア車の特急の混雑や遅延にどの程度影響を及ぼすのか、注目されます。

 他の乗車率レポート(第21回第20回第3回など)でも、特急の通過時刻をまとめていますので、あわせてご覧ください。


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