U.R.L. 2007年11月19日(月)初出
2007年秋の行楽シーズンには、11月23〜25日の3日間、臨時ダイヤが実施される予定となっています。それとの比較用に、その前の週の土曜日の利用状況を、各列車・各車両の乗車率を連写画像を合成することで視覚化したものを使用して、レポートします。
調査日は2007年11月17日(土)。気象庁の気象統計情報によると、京都(京都府南部)の天気は晴れ、最高気温17.5℃、最低気温4.4℃。
撮影対象列車は、梅田を午前中(9時10分以降)に発車する河原町ゆき特急と、それと高槻市で接続する河原町ゆき準急と普通、計34列車。撮影場所は、阪急京都本線・長岡天神〜大山崎間の、ほぼ中間地点。ブラインドによって車内の様子が窺えなくなることを極力避けるため、逆光側からの撮影です。写真の向かって左側が河原町方面で、左側の車両を先頭に、列車は右から左へと走っています。
各項では、2列車が一組となっています。これは、高槻市で準急または普通と接続を取る特急で、走ってきた順番どおりに掲載しています。
各列車の通過時刻は、河原町寄りの先頭車を写した際に、カメラ内の時計が記録した時刻です。全て撮影し終えた約2時間後に日本標準時と照合したところ、カメラ内の時計は約15秒進んでいました。なお、このレポート内に掲載している列車の長岡天神発車時刻は、駅の時刻表によると、河原町ゆき特急は末尾0分、同じく準急・普通は末尾4分です。
空いてはいませんが、車内にはまだ余裕が見られます。列車の遅れはありません。
今回取り上げる列車の中では、唯一の普通です。空いています。
扉付近の混雑が目立つものの、通路中央付近まで立客で埋まるほどではありません。列車は、遅れています。
空いています。
2ドア車ほど扉付近に集中せず、3ドアロング車ほど通路に立つ人はいません。どちらかというと3ドアロング車に近いですが、それらの間を取ったような状況です。列車は、少し遅れています。
空いています。
20分前の2ドア車特急より、若干乗客数が増えたでしょうか。列車は、少し遅れています。
空いています。
20分前の3ドアクロス車特急より、若干乗客数が増えたでしょうか。列車の遅れはありません。
空いています。
徐々に乗客数は増えてきています。列車は、かなり遅れています。
空いています。
本格的な混雑となりうる時間帯に入っていますが、若干の余裕も見られます。列車の遅れはありません。
空いています。
扉付近から通路にかけての混雑が増しているようです。列車は、相当遅れています。
少々の増加は見られるものの、空いています。
極端な混雑に見舞われている様子はありません。列車は、少し遅れています。
元に戻りました。空いています。
大きな変化はありません。列車は、かなり遅れています。
空いています。
ところどころ余裕が見えます。列車に遅れはありません。
空いています。
20分前の2ドア特急と比較して、少し減ったようです。列車は、遅れています。
空いています。
時間の経過に伴って日の射す方向が変わってきたため、こちら側の日除けも多く閉じられるようになってきましたが、大きな変化はないように見えます。列車は、少し遅れています。
空いています。
河原町寄りの車両を中心に、減っています。列車は、遅れています。
空いています。
河原町寄りの車両を中心に、着席客より立ち客のほうが少ない車両もあります。列車に遅れはありません。
空いています。
梅田寄りの車両でも、減ってきました。列車は、かなり遅れています。
空いています。
全体的に余裕があります。列車の遅れはありません。
空いています。
2007年秋の臨時ダイヤの一週間前の状況ですが、人出がピークをむかえていないのか、混雑する時間帯は短めで、準急や普通への利用の転移も見られることなく、通常ダイヤで対応できる輸送量という印象です。
一方、2ドア車の特急の遅れが目立つ傾向に変わりはありませんでした。今回取り上げた特急17列車について、使用車種と通過時刻(30秒毎)をまとめると、下表のようになります。
通過時刻\車種 | 2ドア車 | 3ドア車 | ||
---|---|---|---|---|
クロス車 | ロング車 | |||
末尾7分 30〜59秒 | - | - | 2本 | |
末尾8分 | 0〜29秒 | - | 2本 | 3本 |
30〜59秒 | 3本 | 2本 | - | |
末尾9分 | 0〜29秒 | 1本 | - | - |
30〜59秒 | 3本 | - | - | |
末尾0分 | 0〜29秒 | - | - | - |
30〜59秒 | 1本 | - | - |
おおむね梅田10時00分〜11時00分発の特急が混雑のピークとなるのですが、3ドアでは、クロス車でも少しの遅れまで、ロング車に関しては全くの遅れなしで走っているのに対して、2ドア車だけが極端に遅れて走っていることがわかります。
翌週の臨時ダイヤでは、河原町ゆきに関しては、2ドア車の特急の直前に「快速 いい古都エクスプレス」が増発運行されることになります。かつての臨時特急「いい古都エクスプレス」とは異なり、「快速 いい古都エクスプレス」は桂にも停車するため、行楽シーズンには多くを占める嵐山方面への利用者の特急からの転移が考えられます。これが、2ドア車の特急の混雑や遅延にどの程度影響を及ぼすのか、注目されます。