第54回:西山天王山駅付近バス事情(2014-09)

2014年9月14日(日)

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 2014年9月時点での、阪急西山天王山駅付近を走るバスの変更点をまとめました。各画像は拡大画像へリンクしています。以前の様子は、関連リンク先でご確認いただけます。


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阪急西山天王山

 阪急バスと京阪バスの共同運行路線、90系統(長岡京淀線)のダイヤ改正が2014年9月1日(月)に実施されました。平日ダイヤの最終便前後に2往復の増発(夕ラッシュ時と同様の30分間隔運転時間帯の拡大と、最終便の繰り下げ)と、京阪沿線から移転してきた学校への登下校に対応するための区間便の増発(平日・土曜日ダイヤのみ、学休日運休)が行なわれています。路線や便数の縮小傾向が続き、新駅開業もそのきっかけとなっていた阪急バス京都地区にとっては久々となるまとまった数の増便です。

 後者は90系統設定以来初の区間便で、京阪沿線から移転してきた学校の最寄りバス停が阪急西山天王山または調子であるため、運行区間は阪急西山天王山〜京阪淀駅。朝は阪急西山天王山ゆき(平日5便・土曜日4便)、午後は京阪淀駅ゆき(平日8便・土曜日7便)の運転が基本ですが、平日ダイヤの朝には逆方向の京阪淀駅ゆきも2便設定されています。いずれも直行便ではなく、途中の各停留所に停車します。

 既存の90系統と同様、区間便も阪急バス運行便と京阪バス運行便があり、運賃や利用できる乗車券はそれに準じます。

改正前

   90→──────────────────────────────────────────────→90

JR長岡京JR駅前通り━清水ヶ口━東浦━阪急西山天王山━調子━久貝━落合橋━洛西浄化センター前━大下津━京阪淀駅

   90←──────────────────────────────────────────────←90

改正後

   90→────────────────────90→────────────────────────→90

JR長岡京JR駅前通り━清水ヶ口━東浦━阪急西山天王山━調子━久貝━落合橋━洛西浄化センター前━大下津━京阪淀駅

   90←────────────────────90←────────────────────────←90

方向幕

90系統(区間便)

90系統 阪急西山天王山発 京阪淀駅ゆき   90系統 京阪淀駅発 阪急西山天王山ゆき

参考:90系統

90系統 JR長岡京発 阪急西山天王山経由 京阪淀駅ゆき 90系統 JR長岡京発 京阪淀駅ゆき   90系統 京阪淀駅発 阪急西山天王山経由 JR長岡京ゆき 90系統 京阪淀駅発 東浦経由 JR長岡京ゆき


高速長岡京

 高速長岡京では、新たに1路線が経由するようになりました。

阪急観光バス・西日本鉄道

 阪急観光バス・西日本鉄道が共同運行する夜行高速バス「京都・大阪・神戸‐北九州・福岡線」1往復(2便)が、2014年9月1日(月)より高速長岡京に停車するようになりました。下りバス停では福岡ゆきの乗車扱いが、上りバス停では京都ゆきの降車扱いが、それぞれ行われます。これにより、高速長岡京に停車する高速バスの定期便は、一日68便となりました。各便の詳しいルートと発着時刻は、高速長岡京 時刻表(その5)をご覧ください。

 ムーンライト号の愛称が付けられたこの路線は、1983年3月24日に運行が開始された老舗路線(当初は大阪‐北九州・福岡線)で、3列独立シートをはじめとする現在の夜行高速バスにおける多くの標準的なサービス(廉価版や豪華版以外)は、この路線で初めて採用されたものです。その後30年以上に及ぶ長い歴史の中で、ルート変更や他系統との統廃合などを繰り返しながら現在まで生き残り、この度その歴史の一ページに高速長岡京の名が刻まれることになりました。近年は続行便が出ることも少なくなり、人気に支えられた往時の勢いは見られませんが、高速長岡京停車がそのテコ入れ策として功を奏することが期待されます。


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